「京都から知的発信」を創業の精神に、全国の良書を送り続けてきました。「元気印の出版社」と評価されています。


ご注文は送料無料でお届けします!

『教育』2018年03月号 No.866

『キョウイク』2018ネン03ガツゴウ No.866

編著者
JAN
491-012835-038-2 00667
判 型
A5判
ページ数
112頁
発行年月日
2018年02月 
価 格
定価(本体価格667円+税)
ジャンル



※定期でのお申し込みは『教育科学研究会』様からご注文下さい。

特集

特集1:
「人を育てる地域」をつくる
特集2:
検証アニメ/マンガの想像力

とびらのことば

地域の「人を育てる力」を高めあう
「消滅可能性都市」がいわれ、「地方創生」政策のもと、にわかに「地域づくり」が注目されるようになってきています。しかし、その重点は「産業振興」「人口問題」に置かれ、実際にそこで生きる人々の生活現実に即したものにはなりきれていない場合も少なくありません。また、「一億総活躍社会」や「人づくり革命」などのスローガンが出されていますが、「上から」一方的に下ろされてくる当事者不在の「地域づくり・人づくり」では、持続可能なものにはなりえないでしょう。
他方で、さまざまな軋轢や社会的矛盾が押し寄せ地域全体が大きな困難を抱える状況にあっても、地域の暮らしのなかには「人を育てる力」が多様な形態を取りながら根づき、展開されてもいます。それは、世代から世代へと受け継がれているものもあれば、新たなニーズに応える形で立ち上がっていったものもあります。この「人を育てる力」を見出し、高めることが、地域の持続的発展を根底から支えることにつながるのではないでしょうか。
そこで本特集では、地域のなかに息づく「人々の暮らし」を軸に据えた地域づくりの取り組みを拾い上げ、そこに含まれている教育の契機を考えていきたいと思っています。それは、人々も地域もともに育ち合っていくという、双方向的な営みになっていきます。
「上から」のかけ声に翻弄されることなく、「下から」の、小さくても地道な実践が蓄積され、各地・各現場に広がっていくことを願っています。

編集後記

◉東日本大震災と原発事故による取り返しのつかない状況が生まれた後、毎年3月号でこの問題を取り上げてきた。本誌が明らかにしてきたのは、これは政治と資本の営利主義にもとづく地域収奪の結果であり、「復興」さえも同じ路線で行われる危険である。地域を価値としてとらえ、人々の暮らし、文化、伝統を守り、未来への希望を紡ぐ観点抜きの復興などありえない。
◉今回、震災・原発による直接の被害を受けていない地域の取り組みも取り上げたのは、この観点をあらためて確認したいからだ。中俣論文が明らかにするように、政治と資本の姿勢は相変わらずだ。「地方消滅」論の流布を通じて人々の不安をあおり、そこにつけこんで中央主導の「地方創生」で新たな「利益」を得ようとする。かつて歴史学者の上原専祿は「中央」が地域を客体化し収奪する状況を「地域の地方化」と名づけて問題にしたが、「地方創生」という言葉に彼らの「思想」が表れている。
◉この状況に立ち向かうには何が必要なのか。長野飯田の「地域人教育」は、生徒を保護されるだけの存在ではなく、地域の担い手としての出番を生み出す活動である。また被災地大 の学校「再開」の取り組みや品川の関係づくりの実践などを読むと、人が生きる地域づくりは「自分の力を発揮する場面を獲得し、相応の『手ごたえ』を感じて生きていきたい」(南出)という人間本来の欲求を掘り起こすことだと思う。
◉特集2は、いまや世界中の子ども・若者に影響力をもつ、アニメを特集した。その人間形成力は無視できない。教育がそれとどう「つきあって」いくのかを考えたい。

ご感想をお聞かせ下さい

この書籍へのご感想をお待ちしております。
※お寄せいただいたご感想の著作権は小社へ帰属し、当ホームページや小社出版物に転載させていただく場合がございます。
※ご感想への返信はいたしておりません。ご了承下さい。ご質問・お問い合わせはこちらからお願いします
※ご記入いただいた個人情報は、返信・連絡などの目的以外に使用したり、本人の同意なしに個人が特定できる形で公表することはございません。

関連情報

現在はありません