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『教育』2018年11月号 No.874

『キョウイク』2018ネン11ガツゴウ No.874

編著者
JAN
491-012835-118-1 00667
判 型
A5判
ページ数
112頁
発行年月日
2018年10月 
価 格
定価(本体価格667円+税)
ジャンル



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特集

特集1:
「学校×性」のタブーを超えよう
特集2:
#WeToo教育の場のハラスメント

とびらのことば

性と人権を学びあえる学校
2018年3月、東京都議会議員が足立区の中学校で実施した性教育を攻撃し、都教委は「性交」「避妊」「人工妊娠中絶」の用語の使用は学習指導要領の範囲を逸脱するとして、教育内容の是正を足立区教委に求めた。これを機に性教育をめぐり、マスコミでも議論が起こり、その結果、攻撃した都議の思惑に反し、日本の学校、とりわけ義務教育における性教育がユネスコの性教育の指針や子どもの性の実態に照らして立ち遅れていることが浮き彫りになった。9月になり都教委は足立区の性教育を容認する姿勢をみせている。
15年前の「性教育バッシング」を機に現場での性教育を萎縮させてきた東京都『性教育の手引き』も改善の可能性が出てきた。
そして同時期に、性をタブー視し、自由に語ることのできない状況を打破しようと、大学生たちが動きだした。パンフレットを作成し、同世代の大学生に配布するワークショップをとおして、性的合意のない性行為はすべて性暴力であることや性的合意の確かめ方などを具体的に考える活動が注目された。かれらは性はジェンダーと人権の問題だと社会に訴えている。
また、これまで学校は、心の性と身体の性が一致しない子どもや異性愛ではない子どもたち、そしてトランスジェンダーや非異性愛の親・きょうだいなど多様な家族の存在を考慮してこなかった。しかし国際的には同性婚の合法化が進み、国内でも自治体ごとに同性愛者のパートナーシップの権利を認める動きが加速している。いずれ学校も対応せざるをえない。
こうして「学校と性」のタブーは、打ち破られようとしている。

編集後記

◉今号は、性を中心とした特集を組んだ。特集1では、LGBTをはじめとする性的マイノリティも自由に平等に生きる空間をどのようにつくっていくのか、そして学校教育がどんな役割を果たすべきなのかを考えた。特集2は、ハラスメントを当事者たちが語ることを通じて、現在の学校が抱える問題を浮き彫りにした。
◉これらを読んでみてどのように感じられたであろうか。あらためて問いたい。この問題に本気で取り組もうとしたならば、私たちが日々の学校での営みを当然のこととして受け入れてきた常識をもう一度見直してみなければならないのではないだろうか。「男の子は男の子らしく」「女の子は女の子らしく」、そして「教師は教師らしく」という「~らしく」に浸食されてはいないだろうか。
◉私を含め「民主的」を自認する人々は、困難な課題を社会の問題に結びつけて、「社会が変わらなければ、個人的に努力しても根本的には解決しない」と考えがちだ。もちろんそれは正しいのだが、私たちがいまいる「現場」で何をどう変えるのか、そここそを問う主要なテーマがこれなのだということを忘れてはならない。
 恵那の教師であった石田和男は、「3つのセイ(=「性」「政治」「生き方」)」を学習課題として提起したことがある。そして、子ども・若者がもっとも知りたいことであるにもかかわらず、学校がそれを軽視、ないしは回避していることを問題にした。この「3つのセイ」を子ども・若者そして私たちの学習と実践の課題に据え直そう。

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