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『教育』2019年02月号 No.877

『キョウイク』2019ネン02ガツゴウ No.877

編著者
JAN
491-012835-029-0 00667
判 型
A5判
ページ数
112頁
発行年月日
2019年01月 
価 格
定価(本体価格667円+税)
ジャンル



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特集

特集1:
子どもの権利30年
特集2:
教育に「センス・オブ・ワンダー」を

とびらのことば

守られつつ育つということ
子どもの権利条約が国連で採択されて、今年で30年になります。しかし、「子どもの権利」がどこまで実質化されているのかといえば、きわめて心許ない状況が続いています。
この30年は規制緩和と市場化による競争の激化で、雇用の不安定化や貧困の増大、自己責任・家族責任圧力の強化などが進められてきました。管理と競争で息苦しさを増す学校現場、生活困難に起因する虐待の横行、孤立や分断など、子どもの豊かな育ちが保障されづらい環境が広がっています。
そもそも現在の日本社会において、「権利」そのものが根づいておらず、人権が多方面で侵害されているという現実がまずあります。加えて「子どもだから」という理由による人権の無視も横行しています。そうした課題をふまえたうえで、「守られつつ育つ」という、子ども固有の権利を明確に打ちだしているのが「子どもの権利」であるといえるでしょう。
こうした課題に対し、教育実践はどのように向き合っていけばいいのでしょうか。学校教育と社会教育、教育と福祉と健康、国家と現場との関係などなど、子どもの権利をめぐる動き・実践は多様な広がりをもっています。子どもの権利を実質化していくための課題はいたるところでまだまだ山積しています。
「子どもの権利条約」30年にあたり、本特集が子どもの権利をめぐる「これまで」と「これから」を考えていく一助となることを願います。

編集後記

◉特集1は批准からおよそ30年近くを経た子どもの権利条約のいまを取り上げた。教育基本法が「改正」され、子どもが「学ぶべき」ことを国家があれこれと指図する状況が蔓延しているなかで、子どもの権利を国際的に確認しているこの条約の意義はますます大きくなっている。
◉世取山論文は、日本社会における条約の受けとめ方を歴史的に明らかにしつつ、子どもの「生存と発達を幹とする子ども固有の権利に関する章典」であることが、条約の本質であることを明快に示し、それに対応するべき国家の義務を指摘する。
 この前提のうえに、あるいはこの前提をつくりだすために、いま私たちが考えるべきこと、なすべきことは何かを、特集1・2を通じて読み解いてほしい。
◉高山、本岡論文は、地域における取り組みから得た確信を、子どもを「ひとりの主体者」(本岡)ととらえるとともに、子ども期のいまを「ありのままの自分」(高山)でいられる権利として尊重されるべきものだとする。そして、それを保障するのは私たち大人の義務であるとともに、国家社会に対する子どもと大人の権利として主張するべきであることを示唆している。同時に、「子どもの最善の利益」のために先まわりして準備しがちな教育のあり方を見直していく必要があることもわかる。
◉特集2の諸論稿はみごとにこれに呼応するものだ。教師を含めて大人たちが、子どものありのままの表現を受けとめ、楽しみ、そして子どもから学ぶことの大切さを教えてくれている。

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