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『教育』2019年05月号 No.880

『キョウイク』2019ネン05ガツゴウ No.880

編著者
JAN
491-012835-059-7 00667
判 型
A5判
ページ数
112頁
発行年月日
2019年04月 
価 格
定価(本体価格667円+税)
ジャンル



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特集

特集1:
教育実習出会いと学びあい
特集2:
政治的中立性と教育の自由

とびらのことば

専門職は関係の豊かさのなかで育つ
専門職としての教師をめざす若者たちの目に、いまの学校現場や教職という仕事はどのように映っているのでしょうか。教員採用試験の倍率低下といった昨今の状況は、その答えを物語っているようにみえます。教育という仕事の魅力を、次の世代にどう伝えていけるのか。未来の教育のゆくえを左右する喫緊の課題が、私たちの目の前に横たわっています。
教職を学ぶ大学生が自身の夢やあこがれを具体化していくうえで、とくに重要な役割を果たす活動の筆頭は、教育実習などの学校体験活動でしょう。いまや多くの大学が、早い段階から多様で長期的な実習の機会を保障しています。しかし、これらの現場体験が真に学生たちの喜びや決意を促すものになっているか、問い直してみる必要があるのかもしれません。実習時の身だしなみ・社会人としてのマナーに始まり、指導案の書き方、板書方法といった、定型的・標準的な指導スタイルへの適応を、学生たちは子どもの現実に向き合う前から求められています。そのような指導体制がかえって、現場での試行錯誤・挑戦よりも、できあいのハウツーや「上から言われた」無難なやり方へと彼らを向かわせてはいないでしょうか。
教育実習は、教職課程の一科目である以上に、「〝私という一人の人間〟が全力で子どもと出会う場」です。そこで実習生たちが紡いだ〈教室の物語〉が大切にされ、その振り返りからともに学び合う関係を構築することが、彼らの指導にあたる者の課題ではないでしょうか。本特集が、そんな教師教育者のあり方を考える一つのきっかけになれば幸いです。

編集後記

◉特集1は、教育実習を取り上げた。学生にとっては、ここでの経験がさらにモチベーションを高めるものとなるか、それとも教職に失望するかさえも決めかねないものだ。座談会でも明らかなように、その経験は十人十色といってよい。それが「あたり」とか「はずれ」とかいわれる所以だ。なぜ、こうしたことが起きるのかを検討することは、教師教育にとっても、学校教育のあり方自体を問ううえでも重要であることが特集を通じて確認できたと思う。
◉岩田論文が指摘するように、海外では実習時の髪形や服装等はさほど重要ではないという考え方が大半であるのに、日本では「形」からはいるのはなぜなのか。そこに日本の教育のある種の「固さ」が反映されていないだろうか。それは現在の学校を「縛る」子ども観や教育観ともつながってはいないだろうか。
さらに、実習生に対する指導や評価が20 年前に比べると格段に厳しいものになっているが、これも学校や教師に向けられる厳しい視線の反映といえるだろう。
◉しかし、実習生を迎える立場の教師たちが述べているように、学生たちのまっすぐな思いに触れることで、教師たちが初心を思い返し、日々の実践を振り返る機会に教育実習がなっていることもまた確かなことだ。
こうしたしあわせな出会いをつくりだし、教師と学生、大学と「現場」の共同研究へと発展させる条件を考え、整備していくことは、教育研究のもっとも重要なテーマのひとつかもしれない。

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