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『教育』2019年07月号 No.882

『キョウイク』2019ネン07ガツゴウ No.882

編著者
JAN
491-012835-079-5 00667
判 型
A5判
ページ数
112頁
発行年月日
2019年06月 
価 格
定価(本体価格667円+税)
ジャンル



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特集

特集1:
子どもが決める
特集2:
主体として生きられる教師へ

とびらのことば

自分で決まられる場としての学校を
いまの子どもたちは自由に生きているだろうか。
子どももおとなも等しく「社会的存在」である。人間は生きていくために、「個人として尊重される」(日本国憲法13条)こととあわせて、社会のなかで「健康で文化的で最低限度の生活を営む権利を有する」(同25条)ことを忘れてはならない。子どもの権利条約が謳っている「意見表明権」(12条)「結社・集会の自由」(15条)もさらに徹底させる必要がある。「新自由主義」が横行するいまの日本社会で、それらの価値を確認することの重要性はますます高まっているといえるだろう。
子どもが生きる場としての家庭、学校、地域社会をみた場合、それぞれの場で、本当の意味での「自由と自治」は保障されているだろうか。子どものためと称しながら、実はおとなの都合優先という事態がまかり通っていることはないだろうか。
少年期・青年期の大部分を過ごし、学ぶ場である学校で、子どもが自分(たち)で考え、決め、実行することの意味を探求する実践がいま、新しい形を伴いながら進められている。学校を離れた場でも、ぶつかり合いながら、自分たちの力でやっていこうと試行錯誤する子ども集団の姿を見ることができる。その子どもたちがいきいきと学び行動するさまに触れると
き、私たちおとなもまた自治と自由の新しい可能性に気づかされる。
権利の主体として子どもが生き、学ぶとはどういうことか。本特集を通じて、みなさんとともに深く考え合いたいと思う。

編集後記

◉特集1、2とも教育の場における「わたし」のありかを探求した。
山本論文が明確に指摘しているように、子どもの意見表明権は教育のあらゆる場に貫かれなければならない。ところが現実には、スタンダードや効果的な指導の名のもとに子どもの願いは封殺される。教師もまた「評価」と「自己責任」の脅しによって、「わたし」ではない「誰か」の決めた世界を生きざるをえなくなっている。そしていつのまにか自分の頭で考えることをやめてしまう。
◉こうした現実に少しでも風穴を開けたい。
今回取り上げた実践記録や論文にはそのような思いが詰まっている。大井さん、大谷さんの子どもに信頼を寄せてみるという教師の決断に、予想をはるかに超える成長した姿で応える子どもたち。武村さんたちの「学校スタンダード」を逆手にとって、子どもを待つという宣言でもあるかのような新スタンダードづくりも新鮮だ。
さらに自由の森学園の取り組みのなかには、自由と自治は教師が与えるものではなく、生徒たち自身の主体性の発揮によってしか保障されないという真理が含まれている。これは山本論文の「アソシエーション過程は、子どもたちが自分たちの力を自分たちの必要と要求に従って行使するようになる過程」とする見方ともみごとに呼応する。
◉いまは非常勤講師として働きながら大学院で学んでいる高木さんは、「教育の価値」を考えるための時間と「現場」との一定の距離感が必要だともいう。忙しい日常のなかにそのような時間と距離感を保つことは難しいかもしれない。しかし問い続ける「わたし」を手放してはならない。

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