内容
彼らがいるこの町の風景は、なぜか、懐かしい。
徳島の海辺の町に生きる野良猫たち。
「自分ではよく知った土地だと思っていたのに、長い間別のことを経験してる間に僕はいつの間にかすっかり余所者になっていました」。「余所者の眼」を獲得した写真家がとらえた、故郷・徳島の、野良猫のいる「懐かしい」風景。
編集者のコメント
土井九郎氏の持ち味は、「自由さ」「ユーモア」「あそび」です。猫や町といった被写体とのほどよい距離感、書かれるテキストにもひょうひょうとした味わいがあります。この味わいが凝縮された一冊となっています。落語家の柳家喬太郎師匠も太鼓判の写真集です。
帯文より
猫に殊更の興味はないが、この猫達には惹き付けられる。何故か人間に見えてくる。この一冊は、実は我々のふとした日常が写された写真集ではあるまいか。―柳家喬太郎
著者プロフィール
土井 九郎 ドイクロウ
1951年徳島生まれ。1971年から船に乗り、エンジニアの仕事をしながら写真を撮り始める。日本や外国のさまざまな港に立ち寄り、少しでも時間があるとカメラを持って町歩きをしていた。1980年代に撮ったポジフィルムの写真を2015年からfacebookページに投稿、アジアの国々で評判になっている。