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『営業よりNo.70

抑止力のことを学び抜いたら、究極の正解は「最低でも国外」
元防衛官僚で弊社から初の著書を刊行し、今や大手版元から多数の本を出す売れっ子となった柳澤協二氏と、言わずと知れた前首相の鳩山友紀夫氏による刺激的な対談集が7月に刊行されます。
タイトルはずばり『抑止力のことを学び抜いたら、究極の正解は「最低でも国外」』。
(ずばりというにはちょっと長いでしょうか?)
鳩山由紀夫内閣退陣の最大の原因であった普天間基地移設問題。当時の鳩山首相の「最低でも県外」という発言は、日本の防衛上において重要性を失った=抑止力を持たない沖縄の米軍基地を移転し、国土を回復させようという、日本の外交政策において大きなプラスとなる主張だったのではないでしょうか。
しかし盲目的な対米従属に陥っている政府や規定路線を変更したくない官僚はもとより、日本の大半のメディアからさえ大バッシングを受けます。
そして激しい圧力のなか、結局は「学べば、学ぶほど」発言に象徴される「海兵隊は抑止力となる」という従来の定説に立ち戻ってしまい、基地促進派と基地反対派の双方から批判され、総理大臣を辞職することになります。
盲目的な対米従属を抜けだし、日本が真の主権国家になるためには、自国の国益という文脈の中で日米安保を考えなおすことが不可欠です。そしてそのためには、自国を防衛するための自前の軍事戦略をもたなければなりません。沖縄の基地問題は、その延長線上でとらえなおす必要があります。
逆を言えば、沖縄の米軍基地問題は、戦後70年間続けてきた徹底した対米従属の流れを変えるターニングポイントにもなる大きなトピックであると言えます。
沖縄から米軍基地をなくそうとして、それが頓挫することによって首相を追われた鳩山氏が、7年の時を経て、抑止力についてのオピニオンリーダーである柳沢協二さんと対談するからこそ見えてくるものがあります。
鳩山内閣を退陣に追いやった因縁の普天間基地移設問題の検証を皮切りに、抑止力、防衛軍事戦略、日米同盟とトランプ政権、日韓・日中関係、北朝鮮問題、グローバリズムとナショナリズム、東アジア共同体構想、新安保法制と憲法問題、イラク派兵と南スーダンの駆けつけ警護、森友学園問題、民主党の行く末と日本の未来まで、日本と世界を縦横に語りあいます。
日本、世界、政治、経済、軍事、外交などをグローバルで大局的な視点から複合的に検証することで、普天間基地問題が日本と世界の中でどう位置づけられるべきなのかよくわかります。それは抑止力という言葉の前に思考停止していた我々日本人の思考を再検証する作業でもあります。
沖縄基地問題に強い関心を持っている人だけでなく、日本や世界の行く末に漠然とした不安を抱いている多くの人に読んでいただきたい本です。