2013年5月17日

 この「編集長の冒険」ですが、会社のホームページのなかにあって、更新するのにも担当者の手をわずらわすんですよ。だから、土日とかに更新するのは控えてきました。それに、ソフトの制約があって、サーバーにアップしている時間、ホームページの閲覧ができなくなります。

 その問題点がクリアーできたので、6月から新しいやり方で更新するようにします。自分だけで更新できるので、土日でも記事を書けるようになります(書くかどうかは別です)。コメント欄もつけられるようになります(つけるかどうかは別です)。
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2013年5月16日

 この本は、タイトルにある通りドイツの本だが、他の国の左翼についても扱っている。ギリシャとオランダである。この二カ国でも、新しい左翼がめざましく伸張し、政権を視野にいれるまでにいたっているのだ。

 まずギリシャ。ギリシャというと、古くから共産党が力をもっていた。10%程度の得票はあったしね。でも、いまギリシャで力をつけている左翼は、共産党ではなく「統一社会戦線」という(最近まで「急進左翼連合」と名乗っていた)。

 ギリシャといえば金融危機で騒ぎになっていたが、その最中の昨年5月の選挙で、52議席を獲得した。選挙後の混乱で翌月に再選挙が実施されたが、そこでは71議席(得票率27%)で、第1党に肉薄したのである。
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2013年5月15日

 「女性手帳」の評判が悪いですね。まあ、当然でしょう。一連の報道をみながら、かつて勉強した話を思い出しました。

 ILO(国際労働機関)の「家族的責任条約」ってご存じですか。働く男女が、子育てなどの家庭への責任をどう果たすのかについての条約です。

 こういう条約って、だいたい5年に1回、審査をするんですよ。各国に条約の遂行状況とかなどを報告させ、問題点とか改善すべき点を明らかにするわけです。

 90年代になって最初の審査は、ソ連の崩壊と重なりました。そこでILOは、大胆な審査をしたんです。
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2013年5月14日

 一連の安倍さんの発言を聞いていて思うのは、内部にすごいフラストレーションをため込んでいるのだろうなということだ。日本は何も悪いことをやっていないのに、東京裁判で裁かれ、いやいやそれを受け入れてやったのに、いつまでもまわりの国から侵略と植民地支配を責められる。いつかこの恨みを晴らしてやるぞ。そういう気持ちで凝り固まっているのだろう。

 そういう歴史の見方に対しては、すでにいろいろな批判がある。私も書いた。でも、それこそ学問的とか、政治的とか、法的とか、そういう議論を超えた問題を、安倍さんの発言は抱えているように思う。
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2013年5月13日

 というタイトルで、この秋、本が出ます。ようやく目途がついたので、今後、いくつか記事を書いていきます。著者は、福岡大学の星乃治彦先生です。

 ドイツの左翼勢力は、ベルリンの壁崩壊とともに崩れ落ちると思われたんですね。90年の選挙では、わずか2.4%に落ち込み、本当なら有名な5%条項に阻まれて、議席を獲得するなんてできないはずでした。
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