2013年5月10日

安倍さんの侵略問題での発言が、引き続き波紋を呼んでいる。先日、この記事でもとりあげた「侵略の定義」と題する国連総会決議についても国会で議論があり、記事で予想した通りの答弁があったようだ。

 安倍さんは、侵略の定義は政治的なものであって(どちらの国から見るかで異なる)、学問的には固まった概念ではないという考えである。しかし、これも先の記事で書いたとおり、侵略の定義は、国際刑事裁判所規程で侵略犯罪を裁くことが合意されたことにより、すでに法的な概念になっている。
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2013年5月9日

 高知に行ったとき、某新聞記者の方から、「是非、自由民権記念館を見学すべきだ」と勧められたんです。それで翌日、長時間かけて見てきました。

 いやあ、充実していました。高知の自由と独立の伝統って、こうやって血肉になっているんだなって思わされました。

 仕事に関係して面白かったのは、楠瀬喜多(くすのせ・きた)の話でした。参政権と税金の話です。

 高知が婦人参政権の先駆けとなったことは、耳学問で知っていました。明治時代に一時期、実現されたんですよね。

 でもそれが、税金とかかわった話だというのは、見学するまで知らなかったんです。展示物を見て分かったことは以下のとおり。
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2013年5月8日

 各種の世論調査を見ると、安倍さんの96条改正先行という考え方に対し、あまり賛成は多くなさそうだ。経済問題をはじめ絶好調に見えるし、改憲を望む世論も多いのに、なぜそうなるのだろうか。

 安倍さんが96条先行という考えに至ったのは、いろんな理由があるだろう。最初に9条を変えるというのでは反発も大きいだろうが、96条だと単なる手続きだし、賛成派を増やしやすいと感じたかもしれない。あるいは、国民の投票権を国会が侵しているという論理は、国民から支持されるだろうという思惑もあっただろう。そうやって改憲を経験すれば、国民は次第に改憲になれていって、大きな改憲へのハードルが低くなると感じただろうしね。
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2013年5月7日

 高知に3泊もしてきました。充実の4日間でした。

 今年の憲法記念日の講演会は、全国各地でたくさんの人が集まったようですが、高知も例外ではありません。会場の定員を超える230人ほどが参加されました。

 『憲法九条の軍事戦略』を出して以降、出版記念講演会を除くと、最初の講演会です。出版記念講演会というのは、この本の趣旨を支持していたり、少なくとも知りたいという方々が来られますが、一般の講演会では、当然のことながら、趣旨に反対だという方も参加されます。
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2013年5月2日

 昨日、四万十の市長さんと、この地方のある政治家の方と、遅くまで飲んでいた。選挙で敗北した要因をお伺いしていたのだ。

 そこで感じたのは、この選挙、もしかして「勝利」だったかもしれないということだった。物事の一つの側面だけどね。

 だって、相手陣営は、選挙に勝つため、いろんな手段を使ったのだが、そのなかでは、現職の成果とかを上回る公約をかかげたりした。
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