2015年8月3日

 昨日の午後は、小林よしのりさんの「ゴー宣道場」なるものに招かれました。3時間もの間、ゲストとしていろいろ発言してきました。

 開始前、少しは緊張しますよね。だって、相手が小林さんだし、さらに「師範」と呼ばれる方とも議論しなければならないし、常連は「門弟」と呼ばれる人たちだし、私には無縁の世界のように見えていました。

 でも、楽しかったです。まあ、新安保法制をどう見るかというのが最初のテーマとなったので、いつも考えていることでもあるし、やりやすかったことも事実です。

 しかし、それよりも、討論の作法を知っている方々との対話だったのが、楽しかった最大の理由のように思えます。これこそ対話という感じ。

 最近のテレビの討論番組を見ると、対話じゃないですよね。お互いが自己主張をくり返し、相手を批判するだけ。対話だったら、相手の言うことをよく聞くのが、まず前提なのに、それがない。

 しかも、対話というのは、相手の意見に耳を傾け、その結果、お互いが共感し合ったり、意見を修正したりするものでしょ。そういう討論番組、最近、まったく見ませんよね。ゴー宣道場は、そこが違っていたと思います。

 まあ、ただ、新安保法制とか慰安婦とか、意見がそれなりに一致している部分の多いテーマだったので、そう思えたのかもしれません。根本的に対立するテーマなら、そこはどうなるでしょうか。

 議論の最後に、どういうことか憲法9条の話になって、それを議論しはじめたらこれから3時間必要でしょうといったら、ではまたゲストで来て下さいということになりました。望むところです。

 いつになるか分かりませんが、是非、議論できればと思います。改憲派と護憲派が腹を割って議論することが、これからの政治日程のなかでは、とっても重要になってくると思いますので。

 それと、びっくりしたのは、参加者の感想文の長いこと、長いこと。みなさん、びっちりと書くんですね。これを通じて何者かをつかみとろうとする気持ちが伝わってきて、次に出るときも真剣勝負をしなければと思いました。

 ニコニコ動画で見られるそうです。すでに2500回ほど視聴されているとか。自衛隊を活かす会の前回のシンポも、ニコニコ動画の方が来られたんですけど、それと同じ程度の視聴回数だとか。うれしいですね。

 小林よしのりさんは、最近、「公論」をつくることを重視しておられるようです。それと同じかどうか分かりませんが、私も、左右が共感し合える、ある一致点が必要だと感じます。憲法問題でも、改憲か護憲かでは分かれても、どこかで一致し合える部分があれば、議論は可能になるし、公論は生まれるのではないでしょうか。

 でも、仕事がどんどん増えていくのだけは、たしかなことです。さて、どうしましょうかね。