神戸新聞「正平調」に登場

2014年8月4日

 本日から原水禁大会で広島。重たい本の梱包を解き、販売し、また梱包しという重労働。ブログの記事はどうしようかな、日和ろうかなと悩んでいたら、中学時代からの親友が、私の名前を新聞で見たと言って教えてくれた。神戸新聞の一面コラム「正平調」だ。まあ、それなりに中身もあることなので、きょうの記事はその全文でご容赦を。

 定年後の参考にと、格安航空やユースホステルなどを使い、1年で世界を一周した京都の中高年夫婦の講演を聴いた◆旅行の途中「米国人旅行者とほとんど出会わなかった」と、ご夫婦は語る。「テロの標的になるのが怖くて国籍を明かせないのでは」との推察は当たらずとも遠からず、か。「世界の警察官」を自任してきた米国が敵意を抱かれがちな点は、あながち否定できない◆米国は中枢同時テロの後、タリバン政権が犯人をかくまっているとしてアフガニスタンを空爆した。国連安保理決議が根拠だったが、米国が「自衛」を主張するにはアフガンが実行犯を派遣した‐などの証明が不可欠だったと、ジャーナリストの松竹伸幸さんは指摘する。政権を倒したのも行き過ぎとみる◆日本は米国を支援したが、インド洋での艦船給油にとどめた。自衛隊の武力行使は集団的自衛権の行使に当たり、憲法9条に抵触すると厳しく戒めたからだ◆自衛隊は海外で人を殺したことがない。アフガンで武装解除に取り組んだ伊勢崎賢治・東京外大教授によると、日本は戦争をしない‐とのイメージが中東では不動だという◆安倍内閣が集団的自衛権の行使容認を閣議決定し、歯止めが失われつつある。私たちは「平和国家」の国民として、今後も安心して世界を旅できるだろうか。

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