自民党のおごりとゆるみ

2015年6月26日

 最近の自民党議員の言動は目に余る。安保法制を批判する小林よしのりさんを講師にした勉強会は中止に追い込まれる一方、あの百田氏を講演会に呼んで、沖縄の2紙をつぶせと盛り上がったり。そこでは、マスコミを懲らしめるため、広告収入を途絶えさせようという意見も出たという。いやはや。それへの批判は他の人にまかせる。

 安保法制に関する国会の答弁もひどい。とりわけ、三人の憲法学者に違憲だと指摘されて以降、いろいろと合憲説を出してくるけれど、人によってバラバラだし、平気で謝罪するし。答弁が揺れているけれど、別にそれをたいしたことだとも思っていないようだ。

 結局、みくびっているわけだ。ひどい答弁をしても、矛盾をつかれても、世論的に追い込まれても、国会での多数は自分たちのものだ。国民のみなさんから選挙で支持されたのだ。だからいつでも可決できるから、答弁がひどくても構わないのだ。そういうおごりがある。

 だから、先日も書いたように、今度選挙をやれば、自民党を敗北に追い込めるような対決構図をつくることが大事だ。それを頭のどこかに置いて、闘うことが大事だ。

 同時に、いまの局面って、ただ自民党がおごっているだけではない。ゆるみもある。何があっても法案を通せるから、頭も使わない。

 憲法審査会であの三人を呼んだ経過がいろいろ取りざたされているけれども、その奥底にあるのは、ゆるみだと思う。ものを決めるのに、慎重にいろいろ考えて判断しなくてもいいので、ボヤッとしている面がある。この時期、憲法審査会で立憲主義について議論するとなれば、当然、安保法制についての議論になると考えが及ぶべきなのだが(だから民主党はそういう質問をしたのだ)、自民党は何も考えなかったわけだ。

 そういう点では、このゆるみを見逃さず、闘う必要があると感じる。明日から出張だけど、来年の参議院選挙でどんな候補者を立てるべきかってことも、いろいろ相談されそうだ。

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