「『民共』共闘で消滅する民進党」特集に寄稿

2016年6月23日

 産経新聞デジタルiRONNAの常連執筆者みたいになってきました。こんな特集があるということでお誘いを受け、先ほど4000字ほどのものを投稿しました。月内には掲載される(OKなら)ということなので、中身はそれを読んでください。

 というか、OKにならない場合もありますよね。だって、民進党の消滅を論じてはいますが、消滅するのは「民共」共闘が成功しないときで、生き残るのは成功したときだといいうのが寄稿の趣旨ですから、真逆ですものね。載らなければ、このブログに掲載することにします。

 本当にそう思っているんです。民主党が政権の座から引きずり下ろされたのは、経済でも安全保障でも、自民党と変わらなかったからですよね。「やっぱり抑止力が大事」というのが、普天間基地問題で鳩山さんが変節したときの文句でした。

 戦後の日本って、アメリカの核抑止力に頼るというのが、究極の防衛政策でした。だから日本自身は、とくに防衛戦略みたいなものは持たなかったわけです。「専守防衛」といったって、抑止の一部を構成するものであって、実態は「専守防衛」からかけ離れていたのです。

 当時、野党が政権をとっても外交と安全保障の基本政策は変えるべきではないという考え方があり、共産党はそれに異を唱えていました。だけど、やはりソ連ってひどい国だったから、西側の価値観を信じる人たちの多くが、アメリカに頼るという思考に行き着いたのは、ある意味で自然だったと思います。

 だけど、冷戦が終わって、そこが変わっているわけです。テロの時代には抑止力は信頼できないということで、キッシンジャーやシュルツが主張し、オバマさんも何事かを考えた。

 そういう時代に、この日本では、相も変わらず「抑止力」が一番大事ということになっている。冷戦時代と同じように、抑止力が不磨の大典みたいになっている。

 その思考に民進党が立つ限り、老舗の自民党のほうがいいということになって、民進党の存在意義は出てきません。民進党には新しい出会いが必要なんです。抑止力の思考にとどまらない出会いがね。

 それが共産党との出会いだと思います。もちろん、両党が安全保障を議論しはじめると、すごいバトルになるでしょうね。だけど、何回もの決裂を生むような議論をやってこそ、戦後の日本に、はじめて日本独自の防衛戦略が誕生するかもしれません。

 まあ、詳しくは、投稿掲載の可否が決まってからね。

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