来週のブログはおやすみです

2016年10月14日

 明日から海外に行ってきます。完全に休暇をとって行くので、仕事の一環であるブログもおやすみさせてもらいます。この2年間、お正月休みもお盆休みも、ずっと本を書いていたので、そのご褒美のようなものです。電話は通じません。メールはおそらく大丈夫です。

 次に出す本は、『日米関係の謎──戦後七〇年以上経ってなぜ対米従属か』というタイトルですが、来年初頭、平凡社新書から出ることになりました。一章から五章までは書き終えています。さらに、以下のような「まえがき」と「あとがき」を追加するよう編集部から求められているので、旅行中、よくよく考えてきます。ということで、次にブログでお会いするのは、24日(月)です。では、行ってきます。

まえがき──孫崎享、矢部宏治、白井聡氏を乗り越えて

第一章 従属の現実──世界に例を見ない実態
1、裁判権があるのに裁判をしないという不思議
2、日本全土がアメリカの訓練基地なのか
3、ドイツは主権のために地位協定を改定した

第二章 従属の原点──日本とドイツの占領の違い
1、占領期にアメリカの意図が貫かれたかどうか
2、対米自主性のある人物が支配層になったか
3、独立と同盟への過程でも違いが広がる

第三章 従属の形成──旧安保条約の時代の意味
1、マッカーサーが与えた「エジプト型の独立」
2、建前としても平等を放棄した旧安保条約
3、世界史に前例のない裁判権の全面放棄

第四章 従属の展開──新安保でも深化したワケ
1、自主性の回復が新安保条約の建前だったのに
2、従属の積み重ねが従属を慣行にする
3、平和か戦争かの決定権がアメリカに

第五章 従属の深層──独自戦略の欠落が背景に
1、鳩山政権の普天間問題での挫折が意味するもの
2、日本型抑止力依存政策とその形成過程
3、対米従属から抜け出す防衛政策への道

あとがき──矛盾に満ちた共産党の安全保障政策への期待

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