「赤旗」が否定的に扱うと売れる不思議

2016年2月10日

 聽濤弘さんの『マルクスならいまの世界をどう論じるか』ですが、発売からまだ20日しか経っていないのに、在庫がなくなりました。アマゾンでも買えなくなっています。重版しますが、販売できるのは3月はじめになります。ご不便をおかけしますが、よろしくお願いします。
 
マルクスチラシ

 この本、「赤旗」に広告が掲載されないとブログ記事で書いたら、一気に注文があったようです。どんな斬新なことが書いてあるのか、ワクワクするのかもしれませんね。

 そういえば、7年ほど前、雑誌「ロスジェネ」を出したときも、同じようなことがありました。最初、「赤旗」に「ロスジェネ」を評価する特大記事が載ったんですが、その際は、何の反響もなかったんです。ところが翌日の「赤旗」で、「昨日の記事での評価は間違いでした」と掲載されたとたん、会社の電話が鳴り響き、何回か増刷をくり返して1万部くらいになったでしょうか。

 そういう読者心理って、健全ですか? 歪んだ愛情とでも言うんですか? よく分かりませんけど。

 ところで、広告が出ないという前回の記事を書いたとき、「赤旗」から会社に、「あまりオモテに出さないでほしい」という電話があったそうです。まあ、でもね、出版社は出版社の考えがあって本を出しているし、「赤旗」は「赤旗」の考えがあって、広告を出したり出さなかったりしているわけですよね。

 つまり、お互いが正当だと思っているのだから、お互い隠す必要はないと思うんです。広告を出さない理由が堂々と言えるようなものだから(おそらく)、出さないわけで。

 お互い、この日本社会に存在していて(こちらは弱小、「赤旗」は強大で、比較できませんけど)、別に隠すことはないんです。オープンにした方が、民主主義社会っぽくて、いいんじゃないでしょうか。

 まあ、それよりも、この本の内容ですよ。注目していただきたいのは。いろいろな方から、深みのある内容で、いまどきこんなことを書ける人はそうはいないという感想が寄せられています。増刷ができましたら、是非、ご購入くださいね。

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