日米関係の謎──戦後70年以上経ってなぜ対米従属か

2016年7月12日

 ようやく本を書き終わりました。5月中旬から書いていたので、ちょうど2か月ですね。以下、その目次です。最後の「補論」だけはまだできていなくて、産経新聞デジタルiRONNAに寄稿した「矛盾に満ちた共産党の安保政策に共感できる理由」という1万字超のものを、加筆整理中です。今度の選挙で論点が明確になったので、加筆することが多くありますし、出典その他も正確にしたいと思います。秋には某出版社から刊行できる予定。

第一章 従属の現実──世界に例を見ない実態
1、裁判権があるのに裁判をしないという不思議
2、日本全土がアメリカの訓練基地なのか
3、ドイツは主権のために地位協定を改定した

第二章 従属の原点──日本とドイツの占領の違い
1、占領期にアメリカの意図が貫かれたかどうか
2、対米自主性のある人物が支配層になったか
3、独立と同盟への過程でも違いが広がる

第三章 従属の形成──旧安保条約の独特の性格
1、マッカーサーが与えた「エジプト型の独立」
2、世界史に前例のない裁判権の全面放棄
3、旧安保条約をめぐる二つの問題点

第四章 従属の展開──新安保でも深化したワケ
1、自主性の回復が新安保条約の建前だったのに
2、従属の積み重ねが従属を慣行にする
3、平和の決定権がアメリカに

第五章 従属の深層──独自戦略の欠落が背景に
1、鳩山政権の普天間問題での豹変が意味するもの
2、日本型抑止力依存政策とその形成過程
3、対米従属から抜け出す防衛政策への道

補論 矛盾に満ちた共産党の安全保障政策への期待

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