かもがわ出版発行『道徳教科書』

2016年10月6日

 昨日夕方、学校図書館向けの本のプロダクションで打合せをした。その後、そのまま懇親会。

 そこで何の拍子だったか忘れたが、「道徳」のことが話題に。その時、パッとひらめいてしまったのだ。

 そう、学校で使う「道徳」の本をつくろう。教科書になったらベストだが、それはさすがに難しいかもしれない。その場合、副教材とか参考書とか、まあ学校図書館向けでも構わない。

 それを口にしたら、まわりのみんなが、「まさか、かもがわがそんな本を出したら、左翼の先生からバッシングにさらされるでしょ」と言われた。それはどうだろうけれど、でも、うちが出さなきゃいけないでしょ。

 「心のノート」に代表されるように、道徳の教材って、たしかに左翼から批判されるよね。うちが出しても似たようなことはあるだろう。

 だけど、じゃあ、道徳って、学校で教えないのでいいのか。そんなことはないだろう。

 批判するということは、その批判者にとっても、「道徳教育はこうあるべき」という基準があって、その基準に沿わないから批判しているはずだ。まさか、何でも批判するとか、基準もなしに批判しているわけではあるまい。

 そうならば、そういう人は、道徳教科書が書けるだろう。そうでないとおかしい。

 それで、その場で、昔、田中角栄首相が「5つの大切」だったか(正確には忘れたけど)、道徳教育の重要性と中身を説いた際、共産党が10だったか20だったか(これも忘れたけど)、学校で教えるべき徳目の内容を提言した話を紹介した。みんなびっくりしていた。

 野党が政権をとったら、否応なくそのことが問われるよね。文科相になんかなったら、自民党の集中砲火だ。

 戦争法廃止だけが一致点なのだからといって、そこから逃れるわけにはいかない。たとえ衆議院で多数を占めて野党の政権ができたとしても、次の参議院選挙でも多数にならないと、法案は廃止できない。ということは、2年程度は政権が続くわけだ。

 その間、教科書の検定はある。予算もいっしょに組む。辺野古の問題もある。思いやり予算の延長も焦点となる。尖閣周辺に中国の軍隊がやってくるかもしれない。

 だから、本当に政権を取りに行く気持ちがあるなら、広範囲で政策協議が必要なのだ。って、道徳と違う話になっちゃった。

 道徳の本、かならず出しますね。かもがわ出版がそういう本を出したということで話題にするような本。

 ズレたテーマだけど、本気で野党政権を望んでいる人は、蓮舫内閣の大臣になったつもりで、閣内不一致を生み出さないという原則を守ったとして、自分はあらゆる問題で何ができるのかを考え、行動する必要があるでしょうね。

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