安倍総理の一週間

2017年6月27日

 昨日に続き、休暇期間中も仕事をしていたような記事です。安倍さん、頻繁にテレビ出ていたから。

 まずは国会が終了して直後の記者会見。支持率の低下が止まないなかで、なんとか挽回しようとしたんでしょう。いつものように堂々と、雄弁に語っていました。

 ただ、「いつものよう」だったことが、安倍さんの焦りの反映だったと感じます。ずっと「いつものよう」にしてきて、支持をつなぎ止めてきた自信がそうさせたのでしょうが、今回はじめて、これほどの支持率低下に直面しているわけです。そこを挽回しようとすると、「いつものよう」ではない何かが求められたと思うのですが、それがなかった。

 自分の答弁が高圧的だった(言葉まで覚えていないけど)と反省する場面もありましたが、それも野党が印象操作したからという文脈での言葉ですから、野党批判でしかありませんでした。何も反省していないことだけが伝わってきた印象です。

 そして、獣医学部新設を一校だけに限ったことが問題だったので、もっと増やしていくという発言。これに対しては、いろいろ適切な批判がなされているので、ここではふれません。

 安倍さんが加計問題でいくらがんばっても、反転攻勢には出られないと思います。なぜかというと、岩盤規制に穴を空けるということで、自分を英雄のように見せるということが目的なわけですが、この問題は国民にはそうは映らないからです。

 小泉さんの郵政改革ということでは、国民の暮らしに関わる問題だと思わせる要素があったと思います。あれほど便利な宅急便が急成長しているわけだから、郵便局が変わればもっと便利になるのではとか。

 「改革」の支持者は多くは貧困にあえぐ人々です。規制に穴を空けて自分たちの可能性を広げたいと考えているわけです。

 だけど、安倍さんが加計問題で頑張っているのは、大金持ちだと言われている医者を増やすことなんです(獣医が金持ちかというと異論はあるでしょうが)。自分たちの貧困は置き去りにされたまま、自分たちには絶対になれる可能性のない対極の人々を増やすということですから、気持ちが付いていかないと感じます。安倍さんは根本的に考え違いをしているということです。

 ただ、その時に同時に言ったこと、憲法改正を前倒しするという表明は、低下する支持を挽回する可能性に満ちていると思います。それについては明日以降、いろいろ書いていきます。明日から3日間、沖縄です。

記事のコメントは現在受け付けておりません。
ご意見・ご感想はこちらからお願いします

コメント