今後の原水爆禁止運動は

2017年7月19日

 本日から、またまた東京です。昨日、『核兵器禁止条約の意義と課題』(表紙画像をご覧ください)を東京の印刷所に入稿したのですが、それを出力したものを宅急便でやり取りしていると、2日間余計な日が増えて、原水禁大会に間に合わない可能性があります。それで高い交通費を払って行くわけです。まあ、それに併せて、商売に関係する仕事もセットしますから、損するわけではありませんので。

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 ところで、全国のみなさん。これ以降、原水爆禁止運動は、これまでと違ってきますよ。核兵器禁止条約を日本でも批准させようという運動になってきます。自民党と公明党の政府がそれを拒否しているもとでは、批准する政府をつくろうという運動になるということでもあります。

 そういう運動をするためには、この本の著者である冨田宏二さん(関西学院大学教授・政治思想、原水禁世界大会起草委員長)をお招きし、条約の意義と課題を勉強することが不可欠になります。冨田さんは、この条約とそれに至る長い長い議論に直接関わってこられた方であり、他に替わる人はいません。

 すでにいくつかの県で、原水協や保険医協会やその他、冨田さんをお呼びした講演会が企画されていますが、もし直接につながりがないなら、私にご連絡ください。仲介します。

 条約を批准する政府ということでは、それなりに真剣な議論が必要だと思います。アメリカの「核の傘」の下にある国が一つも賛成しなかったわけですから、同盟関係にあると批准できないという流れもできてくると思います。そうなってくると、民進党は及び腰になるでしょう。

 この条約を批准する上では、核抑止力なり核の傘は否定することが不可欠だと思われます。しかしそれは、核に頼らない防衛政策を考える絶好の機会にもなります。核兵器も否定するが、通常兵器による防衛も否定するというのでは、国民も安心して条約の批准に賛成するということにはならないでしょう。

 それをどう打ち出していくのか。野党共闘に臨む政策担当者の覚悟と力量が問われることになると思われます。

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