映画「第九条」鑑賞と討論へのお誘い

2017年11月1日

 11月になりました。習近平報告は1回お休みして、お誘いを。

 昨年、『第九条』という映画ができたんですね。9条をめぐってはこの間、いくつかの映画が制作されましたが、これは観ていませんでした。

 このチラシを見る限り、いろいろな立場の人が議論を交わすようなものになるみたいです。国民投票の時代には大事なことだと思います。

【チラシ修正版】第九条討論会

 その映画を鑑賞して、続いて実際に議論しましょうという企画です。11月12日(日)で、午後4時から映画、5時半から討論。討論のタイトルは「9条問題の本質と抜本的な解決を論じあう」ですって。場所は阪急十三駅近くのシアターセブン。

 討論に参加するのは、この映画監督の宮本正樹さん、この討論会そのものを企画したジャーナリストの今井一さん、9条の会・おおさか事務局長で関西大学教授(憲法学)の吉田栄司さん、そして私の4人です。これはこれは、ホントに「議論」になりそうですね。

 今井さんは、2年前に上梓された『「解釈改憲=大人の知恵」という欺瞞―九条国民投票で立憲主義をとりもどそう』で、私がかもがわ出版に入社して最初につくった『我、自衛隊を愛す 故に、憲法9条を守る』をとりあげ、私が書いたその本の「まえがき」を徹底的に批判された方です。吉田さんは、その今井さんによると、「9条護持なら戦力としての自衛隊は武装解除すべき」という立場の方だそうです。それに「自衛隊を活かす会」事務局長の私ですからね。

 どうです。参加したくなったでしょ。どういう議論になるのかなあ。

 私は、改憲派の人と議論するときは、どこか共感し合えるところがないか、必死に探し求めるんです。だって、共感度ゼロだと、ケンカであって、議論にならない。相手がそう考えるに至った道筋とか共感できる部分があると、こちらの見解も聞いてもらえて、理解し合うことも可能になるんです。

 でも、護憲派との議論になると、仲間の気安さで、それほど気を遣わなかった面もあります。国民投票の時代は、でも、それではだめですよね。護憲派の仲間割れを見せてしまったら(違いを尊重し合い、誠実に議論し合っている様子は見せてもいいけど)、護憲派の主張が国民に浸透することもないでしょう。

 ということで、大事な議論になると思います。どうぞ、お越し下さい。前日も大阪で安全保障論の講義のようなものがあって、私にとってはタイトな週末になります。

 

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