「泥さんを偲ぶ会」は11月24日(土)

2018年8月6日

 「ジョン・カンギル氏は国家安全保衛部の地下取調所に拘禁された。韓国の国民と取引で会ったことによるスパイ容疑であった。拘禁されていた10か月間、ジョン氏はほとんど食べ物を与えられず、体重は75キロから36キロに落ちた。
 自白を引き出すため、ジョン氏は上下逆さづりにされて棍棒で殴打された。調査委員会が聞き取り調査を行った他の多数の証人と同様、ジョン氏もいわゆる「鳩拷問」にかけられた。「後ろ手にされた両手に手錠をかけられ、立ったり座ったりできないように吊られた」とジョン氏は述べている。……「見張っているものはいない。誰もいない。そして、立つことができない。眠ることもできない。こんな状態で3日、4日も吊られていると大小便を失禁する。不潔きわまりない。……「(鳩拷問は)拷問の中でも一番つらかった。あまりのつらさに死んだほうがましだと思った」」

 「泥さんを偲ぶ会」というタイトルをつけながら、まったく関係ない記事が出てきて、「ああ、こいつ、ついに暑さでやられたか」と思った人もいたでしょう。でも、大いに関係があるんです。

 『北朝鮮というジレンマ』という本を書くと言いましたが、それって、ある優秀な編集者に『泥憲和全集』の編集を丸投げする代償なんです。その人に『全集』の編集に専念してもらう替わりに、専念してもらっている期間、私が『ジレンマ』を書いて、その編集者がやっている出版社の仕事が滞らないようにするっていう仕組みです。

 出版界始まって以来の試みでしょうね。成功するかどうか分かりませんけれど。一番心配なのは、私が売れるような本を書けるかどうかです。頑張ります。

 ということで、昨日来、北朝鮮問題にのめり込んでいます。国連人権理事会の450頁もある北朝鮮の人権状況に関する調査報告を読んでいるんですが、驚くべき記述が続いています。昨日は全体の構造みたいな話だったのですが、本日読んでいる部分は、個別の実例の記述が多くて、上記のようなものが次から次へと続いています。

 「鳩拷問」って、イメージが湧きますか。報告書にはご丁寧に、拷問された人が描いた絵まで付いていますので、どうぞ。こういう国の体制を保障しようというのですから、覚悟が問われます。

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 まあ、とにかく、「泥さんを偲ぶ会」の日程をお知らせしておきますので、とりあえず参加したい方は空けておいてください。場所はもちろん姫路です。正式の招待は別途ということで。私が書くものと違って、『泥憲和全集』はすごいものが出来て、偲ぶ会の前に予約購入者にはお送りするつもりですので。

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