お知らせ

『営業より

対立はなぜ起こる?

昨年を振り返ると、暗いニュースばかりという気がします。
国内では、安部元首相が亡くなられてからの政治の混乱は目を覆うばかりですし、国外でも、昨年に始まったロシアとウクライナの戦争は終結する気配を見せず、今年に入りイスラエルとパレスチナの紛争も始まり、いまもたくさんの命が失われています。

気候変動、アメリカの衰退と中国の勃興、行き過ぎたグローバリズムへの反動など、いろいろな原因はあるのでしょうが、世界において対立が激化
どちらの権利を守るべき?
しているように思います。

対立する権利や意見がぶつかりあって起きている国際問題において、それをどう乗り越えていくのか?弊社では、これからの時代を生きていく子どもたちにも考えてもらいたいと考え、児童向け図書として『君たちはどう乗り越える? 世界の対立に挑戦!』という全3巻のシリーズを刊行することにしました。
共生はどこにある?

12月末に第1巻『対立はなぜ起こる?』を刊行、
1月末に第2巻『どちらの権利を守るべき?』、
2月末に第3巻『共生はどこにある?』を順次刊行してまいります。
各巻に共通する「はじめに」をこちらでご紹介いたします。
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世界では多くの争いが起きています。ロシアによるウクライナ侵攻は解決のめどが立ちません。イスラエルとパレスチナのあいだの紛争にも、解決のいとぐちは見えていません。世界各地でこうした衝突が起こり、犠牲者が出続けているのはなぜでしょうか。それは文化や民族によって「何が正しいか」という価値観が異なるからです。対立するどちらの側も「自分たちは正しいのに、あちらは道義的にまちがっている」と考えているからです。このような対立は、地球温暖化など人類が協力して取り組まなければならないグローバルな課題(SDGs)に効果的に対処する上で障壁になっています。それでは「正義の対立」を乗り超え、国家や民族が平和に共生していくためには何が必要なのでしょうか?本書では「正義の対立」の具体的な事例をいくつか取り上げ、対立する立場それぞれの言い分を紹介します。そして対立の構図をどうしたら乗り越えてゆけるかを一緒に考えてゆきます。みなさん自身も本書を読み、あなたと異なる道徳観をもった人々とどう共生できるかを考えてみていただけたら幸いです。
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以上のようなコンセプトのもと、下記のような世界の対立を扱っていきます。
〇戦争を始めた国の選手はオリンピックに出られない?
〇地球温暖化を止めるには?
〇イスラム教の女性のスカーフは権利を侵害している?
〇表現の自由はどこまで許される?
〇犯罪者なら国が命をうばってもよい?
〇言葉や生活習慣のちがう人と仲良く暮らせる?
〇世界遺産はだれのためのもの?
〇パレスチナはだれの土地?
扱っているのは、どれも大変難しく、いまだに決着のついていない問題ばかりです。ゆえに本書には、明確な正解は書かれていません。双方の言い分を紹介し、みんなで意見を出し合い、話し合えるように構成されています。
歴史、国際問題、人権、公平性といった社会や道徳にまたがった問題を横断的に考え、対話する力、自分で考える力を培うためのシリーズです。