『慰安婦問題をこれで終わらせる。』販売開始・中

2015年4月24日

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 昨年4月に書こうと思ったときは、まだ『超嫌韓流』ですから、日韓関係全般のつもりだったんです。だけど、ご存じのように、6月に政府が河野談話の検証結果を出して、8月に朝日が吉田証言の取り消しということで検証報道を出してと、相次ぎました。

 その報道に対してなされた嵐のような批判を通じて、慰安婦問題では慰安婦に寄り添ったかたちでやってきた運動とか、それが掲げてきた主張とかが、全部ダメだという社会的な風潮がつくられてきました。このままでは朝日新聞とともに左翼壊滅か、ということまで感じさせる規模、内容だったと思います。

 それに対して、私は、右派からの攻撃よりも、左派の対応が気になりました。右派の攻撃を「朝日バッシング」だとして、批判する矛先を朝日ではなく、もっぱら右派に向けるやり方です。

 いや、もちろん、行きすぎた批判というのはあるでしょう。だけど、間違ったのは朝日なわけで、その朝日を批判しないで、逆にかばうようなことをしていて、世論からは「ああ、仲間内で傷をなめあっている」と見られないかなと感じたのです。「朝日新聞とともに左翼壊滅か」と思ったのは、そういう理由からです。

 しかも、実際に大切なことは、朝日がなぜ、何を間違ったのかを探ることです。そこをつかむことができないと、同じ過ちをくり返す必要があるわけですから。

 たとえば、朝日は、吉田証言が問題であることは90年代半ばには気づいており、「強制連行」という言葉もその当時から使ってこなかったといいます。慰安婦問題にかかわっている方々も、「朝日バッシング」のなかで同じようなことを言いました。そして、「言ってもいないことを取り上げてバッシングしている」と反論する人も少なくなかった。

 でも、問題だなあと気づいたのは事実でしょうけれど、吉田証言は間違いですと明言しなかったことも事実です。「強制連行」という用語は使わないとも明言しませんでした。だから、多くの国民は、朝日や市民運動が立場を変えたなんて、露ほども知らなかったのです。それをいまさら、「だいぶ前から変わっているんですよ、不勉強ですね」と反論しても、まったく通用しないでしょう。

 これは過去の問題ではありません。ここでは明示しませんが、慰安婦問題での市民運動が、現在進行形で同じようなことをしているので、また同じことがくり返されるのではないかと、本当に心配しているのです。

 ということも含めて、慰安婦問題とは何か、何が問題なのかが極められなかったことに、朝日が間違いを犯した原因があるのではないかと思いました。でも、それを素人の私がやろうとすると、大変なことだなあ、本なんか書けるのかなとちゅうちょした時期もあったのです。

 昨日もサボったので、明日は土曜日だけど、記事を書くつもりです。(続)

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