災害派遣と「軍隊」の狭間で

災害派遣と「軍隊」の狭間で

戦う自衛隊の人づくり

著 者

布施 祐仁

ISBN

978-4-7803-0422-0 C0031

判 型

四六判

ページ数

176頁

発行年月日

2012年06月

価 格

定価(本体価格1,500円+税)

ジャンル

政治・社会・労働

東日本大震災での献身的な救援活動で国民から高い評価を得て、災害派遣と「軍隊」の狭間で揺れる自衛隊。日米同盟の下で、イラクなど海外の「戦地」にまで派遣されるようになり、隊員一人ひとりには「殺し、殺される」覚悟が要求される。「戦う自衛隊」への変貌は、一人ひとりの自衛官、そして私たちの社会にどんな変化をもたらすのか。現職・元自衛官へのインタビューやさまざまな内部資料から浮き彫りになる自衛隊のリクルート活動や隊員教育の実態。そして「守るために働きたい」と語る若い隊員たちの葛藤…。気鋭のジャーナリストが戦う自衛隊の「人づくり」に光を当てた本格ルポルタージュ。

第1章 陸自イラク派遣の真実
第2章 しのびよる経済的徴兵制
第3章 「戦える」隊員づくり
第4章 新隊員リクルート大作戦
第5章 真に何を守るのか

これからの自衛隊はどうあるべきなのか。東日本大震災で評価を高めた自衛隊について「人づくり=勧誘・人材育成・訓練……」に焦点をあてて切り込んだルポルタージュ。自衛官へのインタビューを通して、「大切なものを守るために」志願した思いと、現実に「守らされる」国益のギャップを明らかにする。

布施 祐仁
日本平和委員会・「平和新聞」編集長。ジャーナリスト。