実行機能力ステップアップワークシート
自立に向けてのアイテム10
編著者 | NPOフトゥーロ LD発達相談センターかながわ |
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ISBN | 978-4-7803-0928-7 C0037 |
判 型 | B5判 |
ページ数 | 168頁 |
発行年月日 | 2017年10月 |
価 格 | 定価(本体価格2,000円+税) |
ジャンル |
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発達障害やその傾向をもつ子どもは、目的を達成するために適切で実行可能な計画を立てたり、計画したことを継続維持して達成することに困難さをもつことが多いです。困難さの主たる原因の一つに「実行機能」の弱さが考えられます。その「実行機能」を10の能力に分け、ワーク、ゲーム、工作や作業を通して意識し、日常場面での具体的な対策方法を示していきます。
1章 実行機能とは何か
2章 ワークをおこなうにあたって
3章 まずはチャレンジ 基本ワーク57
4章 生活の中で試してみよう 実践ワーク12か月
プランニング(実行可能な計画を立てる)
→活動をやり還げるために、いきあたりぼったりやってうまくいかないとか、理想的過ぎる計画で実現不可能になるのではなく、実際に、やりきれる計画を立てることがでをる力。
優先順位
→アイテム1 のプランニング能力も関連してきますが、複数の活動があったとき、何からやるのがよいか、何がより大切なのがを考える力。
時間管理
→アイテム1 のプランニングにも関連してきますが、時聞には限りがあることを知り 、時聞を意識しながら行動する力。
空間や情報の管理
→整理整頓する力や、何かを知りたいときには、だれからまたは、どんなものから情報を得るとよいかといった、「ものの調べ方J などの情報の管理の力。
SOSを出す
→すべてのことを自分でできる必要はありません。困ったときにタイミンクよく、受け入れられやすい方法で自分から援助を求められる力、援助要請能力は行動を達成する上ではとても大切な力です。
忘れない工夫
→覚えやすくする工夫の仕方や、忘れてしまいそうなことはどうしたらいいかを考える力。
モニタリング(行動確認)
→勘違い、やり忘れがないか見直す力、そのやりかたでよいか、または、以前よりもよくなったかを確認する力、今までの経験を活かす力。
シフティング(柔軟性)
→予定していたように物事が進まないとき、状況に応じて、方法や目標を柔軟に変える力。
開始と持続
→あまり気が向かない活動でもタイミングよく活動を開始し、一定時間続ける力。1つの活動をやり始め、やり続けるためにはどんな工夫ができるか考え、実行する力。
コントロール
→いやな気持ちやうれしい気持ちを適切に表現する力、切り替える力や誘惑に負けない力。
LD発達相談センターかながわ
LD発達相談センターは、平成10年4月にLDやADHD、高機能自閉症やアスペルガー障害など、障害の程度は軽微であっても、周囲の適切な理解と対応が必要な方達を主な対象として開設されました。