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『営業より

高校生からわかる日本経済

止まらない円安、物価上昇に伴わない実質賃金、少子高齢化…日本の一人当たりのGDPはG7で最下位にまで落ち込んでいます。なぜ日本はどんどん貧しくなるのでしょうか? 
7月初旬に刊行される『高校生からわかる日本経済』では、著名な経済学者である金子勝氏が、高校生を想定読者に据えて、日本経済を解説した書籍です。解説にあたり、できるだけ専門用語は使わず、やむをえず使う場合は用語解説を入れ、わかりやすく書かれています。
グローバリゼーションと新自由主義が台頭する時代を経て、1990年代のバブル崩壊、リーマンショック、その対応策として採択されたアベノミクスの検証、そして今起きている円安バブルの仕組みまで、日本経済について総ざらいしたうえで、それを建て直す
ためにどういう対策をとるべきなのかについて、経済・産業だけでなく、少子化・エネルギー・防衛費・ロスジェネ・IT技術といった問題をふくめ、様々な分野において提言しています。
ここに書かれていることは、学校の教科書の内容とは大きく異なっています。というよりは、今の日本において政財官が推進する政策と根本を異にしているといってもいいかもしれません。
その根本には、下記のような命題が横たわっています。
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今の日本は縁故資本主義=クローニーキャピタリズムに陥っている。権力者とその取り巻きだけがうまい汁を吸う世界では、公正なルールや公正な競争もなくなっていき、産業も経済も衰退していく。そして何よりお金を目的に不正行為を働いても不問にされるような社会は、若者が希望をもって生きていける世界ではない。まずは公正なルールを再建することを最優先とし、自由と民主主義を取り戻さなければならない。
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本書は数年でどうこうなるというような小手先の経済書ではありません。若者が希望をいだくことのできる社会の実現に向けた長い航海を導く羅針盤であり、若者に向けた手紙でもあります。
高校生だけでなく、その未来に責任をもつ大人にも読んでいただきたい書籍です。