お知らせ

年末年始のご挨拶

 
2025年も、かもがわ出版の書籍を手に取ってくださり、ありがとうございました。数えきれない情報やコンテンツがあふれるなかで、本のページを開いてくださったことに、心から感謝いたします。
出版をめぐる状況は、年々厳しさを増しています。本は以前ほど売れず、町の書店は少しずつ姿を消し、本と出会う場そのものが減ってきました。これまでのように、本屋さんに並べていただくだけで本が届く時代ではないことを、私たちも強く実感しています。
この一年、かもがわ出版では、出版社としての発信にも力を入れてきました。YouTubeチャンネルでの動画配信や、SNSやnoteを使った連載、書籍の内容に応じたオンライン講座、トークイベントなどを通して、著者の言葉や編集の背景を伝え、著者と読者をつなぐ試みに取り組んできました。また、保育や教育、福祉、平和や市民運動などの集会に足を運び、直接本を販売し、顔を合わせて言葉を交わすことも大切にしてきました。
もちろん、まだまだ不十分だと感じています。発信の仕方も、届け方も試行錯誤しながら、どうすれば必要としている人に本を手渡せるのかを考え続けてきた一年でした。
かもがわ出版は、現場に足を運び、みなさんの声を聞かせていただき、そこから立ち上がる問いを本にしてきました。民主主義や公共、戦争や平和、メディアの問題、差別や排除の構造。子育て、教育や福祉の現場で起きていること。各地で大切に継承されている文化。どれも派手に売れるテーマではないかもしれませんが、社会を考えるうえで欠かせないものだと信じています。
情報があふれ、めまぐるしいスピードで変化する時代です。そうしたなかで、本には、ゆっくり考える時間をつくり、人と人をつなぐ力があります。かもがわ出版はこれからも、本というかたちで社会と関わり続けたいと思います。
一年間、本当にありがとうございました。
2026年も、どうぞよろしくお願いいたします。
よい年末年始をお迎えください。