先生を続けるための『演じる』仕事術

先生を続けるための『演じる』仕事術

著 者

松下 隼司:著

今 じんこ:イラスト

ISBN

978-4-7803-1380-2 C0037

判 型

四六判

ページ数

184頁

発行年月日

2025年07月

価 格

定価(本体価格1,800円+税)

ジャンル

教育

※7月中旬出来次第出荷

教師を続けるために必要なのは、“演技術”だった。
教師として20年以上の経験をもつ著者は、教師1〜3年目の頃に過労や精神的な苦しさから追い詰められた。保護者の支えもあったが、当時は「辞める」選択肢がなく、「続けるか死ぬか」の二択だった。しかし、演劇経験を生かし「教師という役を演じる」というマインドに切り替えたことで、前向きに仕事を続けられるようになった。
本書では、演技を活用した教師の仕事術を5章に分けて紹介。子どもや保護者、同僚との関係におけるストレス対処法、職場での立ち居振る舞い、怒りのコントロール法などを具体的に示し、「演技力」が教育現場でも有効であることを伝える。
著者自身が演劇と教育を融合した劇団活動も行っており、その実体験をもとに、教師として悩む人々に向けて実用的かつ心の支えとなるヒントを提供。



まえがき
1章 「演じる仕事術」のマインドセット
2章 パワハラ・カスハラへの演技対応
3章 子どもへの怒りを鎮める演技
4章 職場で愛されキャラを演じるポイント
5章 『演じる仕事術』のポイント
あとがき 

著者は現役の小学校教諭で、10年の演劇経験があります。初任時は自死を考えるほどつらかった教師の仕事ですが、「演じることで素の自分を守る」というテクニックにより、いまでは辞めたくないほどに教師が楽しくなっています。ブラック職場といわれる学校の職場環境。いますぐ環境を変えることがむずかしいのが実際です。メンタルチェンジで現状を乗り切ることで、ぜひ教師の職を続けてほしいです。今じんこさんのくすっと笑えるイラストで、しんどい教師でもぱらぱら軽く読める内容になっています。

松下 隼司(まつしたじゅんじ)
大阪府公立小学校教諭。令和4年度文部科学大臣優秀教職員表彰受賞。
令和6年版教科書編集委員。第4回全日本ダンス教育指導者指導技術コンクールで文部科学大臣賞、第69回読売教育賞 健康・体力づくり部門で優秀賞を受賞。小劇場を中心に10年間の演劇活動をしていた経験も。著書に、『教師のしくじり大全 これまでの失敗とその改善策』(フォーラム・A)、『むずかしい学級の空気をかえる楽級経営 』(東洋館出版社)がある。