
復帰50年 沖縄子ども白書2022
子どもが生きる・暮らす 沖縄のいまとこれから
編集委員 | 上間 陽子・川武 啓介・北上田 源・島村 聡 二宮 千賀子・山野 良一・横江 崇 |
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ISBN | 978-4-7803-1222-5 C0036 |
判 型 | A5判 |
ページ数 | 296頁 |
発行年月日 | 2022年06月 |
価 格 | 定価(本体価格2,800円+税) |
ジャンル |
アメリカ世(ゆ)からヤマト世(ゆ)、ウチナー世(ゆ)はマーカイガ(どこへ行く?)
2022年5月15日、沖縄は復帰50年を迎えます。
ところが、50年を経ても、沖縄の子どもたちや家族の暮らしには、他県と比べ大きな格差や制限が存在します。人口が全国の1%しかない沖縄に、いまだに全国の米軍基地の70%以上が集中しています。 多くの基地が、子どもたちの日常生活の場に隣接しており、これまでも事故や事件が発生し、子どもや家族は危険にさらされてきました。
また、2016年、県の独自調査で明らかになった子どもの貧困率29.9%は、県内外に衝撃を与え、 子どもの貧困対策は喫緊の課題です。
さらに、コロナ禍は、沖縄の経済を極端に悪化させ、子どもの貧困問題のさらなる深刻化が懸念されます。
一方で、県民の子どもの問題に対する関心は高く、子どもの貧困にも心を痛める方は多いと思われます。その根底には、沖縄の文化や社会が長いあいだ培ってきた「ユイマール」や、戦争経験に基づく「命こそ宝」という独自のローカル思想があります。
現在、児童福祉法・児童虐待防止法や子どもの貧困対策法の改正にも、子どもの権利の尊重という視点が盛り込まれています。
本書は、復帰50年という時代の節目に、子どもという視点から、子どものしあわせを願う人々をつなぎ、沖縄の子どもたちの現状を明らかにし、今後の課題・展望を探る一助とするために編まれました。
Ⅰ部 50年の検証
Ⅱ部
第1章 基地のとなりで暮らす
第2章 そだちをつなぐ保育
第3章 排除する学校
第4章 家族という困難
第5章 医療/からだとこころ
第6章 労働とジェンダー
第7章 貧困とたたかう
Ⅲ部 未来への提言
上間 陽子
琉球大学教育学研究科教授
川武 啓介
やえせ北保育園園長
北上田 源
琉球大学教育学部准教授
島村 聡
沖縄大学人文学部福祉文化学科教授
二宮 千賀子
NPO法人 沖縄県学童・保育支援センター
山野 良一
沖縄大学人文学部福祉文化学科教授
横江 崇
弁護士