女子と貧困

乗り越え、助け合うために

著 者

雨宮 処凛

ISBN

978-4-7803-0918-8 C0036

判 型

A5判

ページ数

168頁

発行年月日

2017年06月

価 格

定価(本体価格1,500円+税)

ジャンル

政治・社会・労働

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くらしとたたかいの現場から取材・執筆
貧困・格差問題を追い続けてきた著者が、女子の貧困問題について、体験も交えて告発する。
しんぐるまざあず・ふぉーらむ、キャバクラユニオン、プレカリアートユニオン、エキタスなどで活動する姿も紹介し、貧困問題の解決方法も示す。

まえがき
Ⅰ 「自分が適当に育てられたから、自分の子どもはちゃんと育てたかった」
Ⅱ 「不幸比べも我慢大会も、もういい加減、終わりにしませんか」
Ⅲ 「生活保護世帯でも学びたい」
Ⅳ キャバ嬢たちによる労働組合
Ⅴ 「育児ハラスメント」で降格に次ぐ降格
Ⅵ 「昭和時代のオジサンの意識改革を」
Ⅶ 「必要なときに、『助けて』と言える人が強い人」
Ⅷ 夫のギャンブル、借金、自己破産を経て離婚
あとがき

1 子ども時代の貧困、原発事故による自主避難の困難さー加緒理さん
2 最低賃金1500円を求めるAEQUITAS(エキタス)の藤川里恵さん
3 生活保護世帯でも大学に進学して学びたいーミカさんの闘い
4 キャバ嬢たちによる労働組合・キャバクラユニオンの7年間の闘い
5 育児ハラスメントで降格に次ぐ降格ーシングルマザーの冴子さん
6 育休第1号となったが、嫌がらせで退職、会社を提訴した由紀江さん
7 この国のシングルマザーたちと歩み続ける赤石千衣子さん
8 夫のギャンブル、自己破産、離婚、2人の子どもを育てる由貴子

投稿者:女性・28歳・主婦
評価:☆☆☆☆
私は雨宮処凛さんのかく本が好きで、新刊がでると必ず買いますが、今回本書は表紙がピンクで可愛いのに重いテーマで、そのギャップが良いと思いました。しかも全編取材・書き下ろしということで、読み応えもありました。女性の生きづらさがこれでもか!と。読んで切なくなりました。これからも、現場からの体当たりの取材で、多くの「声なき声」に耳を傾けて、それを文章にして本として世に出して欲しいと思いました。

雨宮 処凛
1975年、北海道生まれ。作家・活動家。フリーターなどを経て、2000年、自伝的エッセイでデビュー。以来、格差・貧困問題に取り組み、この国の“生きづらさ”に関して、著作やメディアなどで積極的に発言。「反貧困ネットワーク」世話人。

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