つぎに読むの、どれにしよ?

つぎに読むの、どれにしよ?

私の親愛なる海外児童文学

著 者

越高 綾乃

ISBN

978-4-7803-1141-9 C0095

判 型

四六判変型

ページ数

152頁+口絵8頁

発行年月日

2021年02月

価 格

定価(本体価格1,600円+税)

ジャンル

文学・小説・エッセイ

気楽な気分で読める海外児童文学案内
パディントンやピッピにローラ、マーニー、アントンなどなど、子どもの頃から現在に至るまでずっと読んできた海外の児童文学作品について愛情深く語るエッセイ集。
ーお話の世界にすっかり入り込んでいた幼少期はもちろんのこと、思春期のつらいときも、大人になってからも、著者の傍らにはいつも魅力的な彼らがいました。
同じように子ども時代から親しんでいる方へはもちろんのこと、子どもたちに手渡ししたいと考えている方にもぜひおすすめしたい。
エッセイ22本、コラム4本、
翻訳者の石井登志子さんとリンドグレーン作品やスウェーデンの児童文学について語り合った対談も収録。
 
□□お詫びと訂正□□
55頁8行目…×パグさん ○ペグさん
151頁3行目…×石志登志子さん ○石井登志子さん
心よりお詫びし、訂正いたします。

「お十一時」はパディントンと ーくまのパディントン
家族にアルバム ーインガルス一家の物語
小さな喜びを大切に暮らすことの豊かさ ーローラの物語
世界で二番目に強い女の子になりたくて ー長くつ下のピッピ
子どもだって葛藤している! ーヘンリーくんとラモーナ
時の行き交う不思議な場所 ーグリーン・ノウの物語
《コラム》物語の世界を旅したこと イギリス篇
物語の魔法にかかるには ーヒナギク野のマーティン・ピピン
《コラム》子どもの頃に出会いたかったビッケ
居場所を探している子たちへ ー思い出のマーニー
以前とは違う自分になる ークローディアの秘密
二人のおばあさん ーりんごの木の上のおばあさん
年齢や時を超えた心のつながり ートムは真夜中の庭で
人形たちのひたむきな思い ー人形の家
愛すべきでたらめなおじさん ーやねの上のカールソン
行く先を照らす光 ーはるかな国の兄弟
宝石箱のような短編集 ーしずくの首飾り
ときには思考と感情をフル稼働させて ー時の旅人
不思議なお話召しあがれ ー魔法使いのチョコレート・ケーキ
理想の男子 ー点子ちゃんとアントン
そっけなくても・・・・・好き ーメアリー・ポピンズ
「姉妹のなかで誰が好き?」 若草物語
《コラム》共有する喜び
数珠つなぎのおもしろさを味わう ーダイドーの冒険
いつか私もやかまし村の一員に・・・ ーやかまし村の子どもたち
《コラム》物語の世界を旅したこと スウェーデン篇
《対談》石井登志子(翻訳家)×越高綾乃

投稿者:女性・50代・パート
評価: ☆☆☆☆☆
素敵な海外児童文学のご案内に引き込まれて、あっという間に読むことができました。児童書専門店の本にあふれた環境、祖父母の素晴らしい愛に恵まれながらも、思春期には色々な葛藤もあり、そんな時にも傍らに本があり、支えてもらえたことは、振り返ってみると、素晴らしい成長につながり、素晴らしい本は、何回読んでも色あせることがなく、人生を支えてくれる強い味方になる事を改めて気づくことができました。
我が子にはできなかったこと、孫にはできたらとつくづく思いました。
綾乃さんのおばあさまのように、お洋服を作ってあげることはできませんが、本を手渡すお手伝いができたら嬉しいなぁと思います。
幸せな本との出会いを誘ってくれる素敵な作品をありがとうございました。
この本を作っていただいた編集者の方にも深く感謝いたします✨
 
投稿者:女性・50代・保育心理士
評価: ☆☆☆☆☆
まず、装丁が素敵で手触りも良くイラストが可愛くて読むまえからワクワクしました。栞もかわいい💕
そして読んでみると単なる海外児童文学ガイドでなく中身の濃い読み物でした。著者がどのように本を読んできたのか、子どもの頃に感じたこと、思春期に辛かったときに本に支えられたことなど一冊一冊にまつわるエピソードを読んでいて、私自身忘れていた気持ちを思い出したり、自分の子育てを思い出したり……読み終えて温かい気持ちになりました。
中でも私は「エルシーピドック夢でなわとびをする」を読んでもらった時のエピソードがよかったです。私もエルシーピドックではないのですが著者と同じような経験があるので、ここは読んでいて特に心が震えました。そして、最近はあまり海外児童文学は読んでいなかったのですが、読んだことのある本も、まだ読んだことのない本も紹介していただいた本をはじから全部読みたいなと思いました。
このところ、気持ちの沈んでいた私の友人はこの本を読んで「綾乃さんの本に元気づけられた」と話していました。
インスタでこの本を紹介させていただきましたが、早速反応があり「小学生の息子がピッピやホッツェンプロッツが好きなのですが、まさに今、つぎに読むのどれにしよ?って思っていたところです。この本読みたい〜」とコメントくださった方がいました。タイトルも大成功でしたね!
途中に旅のエッセイが入ったり、石井登志子さんとの対談もとても良かったです。
まだまだ綾乃さんのお話を聞かせてほしいなと思います。できれば続編も出してほしいです。
 
投稿者:女性・60代・会社員
評価: ☆☆☆☆☆
可愛い本!という印象です。まず表紙、サイズ感、おしゃれなカラーページに、印刷の文字もちょっとクラシカルで素敵。著者の、「この本が好き!」という熱い思いがよく伝わり、細部まで記憶されていることにびっくりです。自分が読んだことのある本でも、そんなシーンあったかしら?と、また違う魅力に気づかされ、読んでみたい、読み返したい気持ちになりました。物語とこんなに一体になれる経験ができるって素晴らしいですね。ほっこりと幸せになれる読書でした。

在宅が多くなった子どもたちへ、この機会にぜひとも心躍る海外文学作品をおすすめしたい、という気持ちから書きはじめられた本書は、同時に著者自身の心の成長記録でもあります。著者と同じように作品に親しんで育った大人の皆さんにとっても、新発見の多い再会になること間違いなしです。リンドグレーン作品をたくさん手掛けられている翻訳家の石井登志子さんとの対談も必読です。

越高 綾乃
長野県松本市生まれ。創業40 年を迎えた児童書専門店「ちいさいおうち」の一人娘。大日本絵画、評論社営業部を経て、現在、ちいさいおうちにて広報を担当している。

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