どこにもないテレビ

映像がみつめた復帰50年

著 者

渡辺 考

ISBN

978-4-7803-1227-0 C0095

判 型

四六判

ページ数

200頁

発行年月日

2022年06月

価 格

定価(本体価格1,600円+税)

ジャンル

政治・社会・労働

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ようこそ!!「まーにんねーらん(どこにもない)」の世界へ
米軍政権下、「紅白歌合戦」は広告入りで民放が放映?!
復帰後、ウチナンチューにエールを送るお笑い番組
少女暴行事件後、沖縄の思いと向き合う女性目線の番組…
沖縄は何を伝え、本土は何を伝えなかったのか、知ってほしい!
沖縄の半世紀をテレビ映像で誘う!

第1章 米軍施政権下での産声
第2章 テレビがやってきたこと
第3章 公共放送と本土復帰
第4章 ウチナーンチュへのエール
第5章 本土に問う
第6章 風化させない
第7章 手を変え品を変え

1953年に始まったテレビ放映。本土ではNHK・民間放送の二元体制で発展していきました。しかし当時、米国の統治下にあった沖縄では、NHK沖縄放送局が設立されるのは、1972年の本土復帰以降であり、それまでは民間放送がNHKをコマーシャル付きで部分放映しており、本土とは異なるメディアの発展をしてきました。
本土復帰後は、沖縄の持つ潜在力を地元に伝えようとするテレビ屋の試行錯誤により、全国どこにもない番組が入り交じり、その豊かな地域色と独自性は、本土にはないスタイルとして全国の注目を集めるようになります。さらに本土に阿ることのない報道やドキュメンタリーの発信が沖縄のテレビの独自性を高めてきました。本書では、米軍施政権下で始まり、県民の娯楽という原点から、沖縄を発信するコンテンツへと発展してきた沖縄のテレビの半世紀を通して、沖縄の歴史を紐解きます。

渡辺 考
NHK沖縄放送局チーフディレクター、作家。1966年東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。1990年NHK入局、ETV特集、NHKスペシャルなどを担当し、手がけた番組でギャラクシー賞選奨、放送文化基金賞、橋田賞などを受賞。映画「father」を監督。

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