保育はジェンダーを語らない
不可視・不可避の性と語りなおしの実践
著 者 | 天野 諭 |
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ISBN | 978-4-7803-1387-1 C0036 |
判 型 | 四六判 |
ページ数 | 240頁 |
発行年月日 | 2025年08月 |
価 格 | 定価(本体価格1,800円+税) |
ジャンル |
実践に基づいた、子どものジェンダーを紐解くための保育現場への提案
保育の世界には「ジェンダーの話がとんと苦手」という空気が漂っています。本書は、その沈黙がどこから生まれ、現場で何を見えなくしているのかを解剖。保育指針にわずか一文だけ書き込まれたジェンダー課題の重みを掘り起こし、子どもたち自身がジェンダー規範を再生産/再構築していくダイナミズムを、事例と最新研究で描き出します。
さらに、《語り合いの環境構成モデル》など、現場でジェンダー問題を解決できるアイデアを提示。
保育室で〝語らない〟まま不可視化されてきたジェンダーに、その不可避性を見出し、〝語り合う〟ための8章。



◎保育とジェンダーを架橋する、注目の若手研究者による初の単著!ー現場の保育者、保育を学ぶ学生、子どものジェンダーに関心のあるみなさんに向けて。
◎著者は2025年度・日本子ども社会学会「研究奨励賞」受賞。
◎子ども社会学、教育社会学、保育学、男性学/男性性研究ー学際的な視点から、子どものジェンダー実践を捉える意欲作!
◎男の子の身体をめぐる諸問題を、事例とともにわかりやすく解説。
天野 諭(あまのさとる)
愛知県生まれ。保育士。名古屋市立大学人間文化研究科博士前期課程修了。現在、立命館大学人間科学研究科博士課程後期課程在学中。主な学術領域は、保育学・子ども社会学・教育社会学。実務経験をもとに、子どものジェンダーに関心を寄せる。保育園でのビジュアル・エスノグラフィー調査を通じて「戦いごっこ」などを手がかりに、幼児期の男の子たちの仲間関係と遊び文化を研究している。2025年、日本子ども社会学会研究奨励賞を受賞。NHK、朝日新聞、日本経済新聞などで、保育とジェンダーをめぐる実践が紹介される。