
発達障がい・発達凸凹と不登校・学級不適応
その理解と対応
著 者 | 上岡 義典・川場 哲也 |
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ISBN | 978-4-7803-1397-0 C0037 |
判 型 | B5判 |
ページ数 | 116頁 |
発行年月日 | 2025年09月 |
価 格 | 定価(本体価格1,800円+税) |
ジャンル |
アセスメントから丁寧な対応方法を探る試み
現在、登校拒否・不登校は、小・中学校だけで35万人を超える趨勢となっており、高等学校までを含めると41万人以上になります。そのなかで、発達障がいや発達凸凹が何らかの要因となって学級不適応や不登校となっているケースは、少なく見積もってもその2-3割程度になると推察されます。この課題とどう向き合えば良いのか。「学校」という社会システムの問題をふまえつつ、対人支援のネットワークにどうすればつながるのか。「発達障がいの二次的問題研究会」の検討結果をふまえて児童・生徒のこころ模様のアセスメントと支援・対応を予防的視点も含め提案しています。
第1部 現状と課題
第1章 不登校の現状と課題
第2部 理解と対応
第2章 不登校児童・生徒の理解
第3章 対応のために
第4章 通常学級における発達凸凹児童・生徒の生きにくさ
第5章 発達凸凹児童・生徒の不登校、学級不適応の典型事例
第6章 発達凸凹児童・生徒に対する登校援助、登校支援
不登校・学級不適応の子どもたちを、発達凸凹の視点から捉えることで、その心の動きを知り、学校の持つ問題や登校支援のあり方も見えてきます。
上岡 義典(うえおかよしのり)
臨床心理士、公認心理師、言語聴覚士、特別支援教育士。博士(医学)。高知学園短期大学幼児保育学科・准教授、徳島大学大学院社会産業理工学研究科・教授などを経て、現在、四国大学生活科学部人間生活科学科教授。日本K-ABCアセスメント学会・理事、日本福祉心理学会・大会理事。徳島県スクールカウンセラー、徳島県特別支援教育専門家チーム員など。「発達障がいの二次的問題研究会」助言者。
川場 哲也(かわばてつや)
臨床心理士、特別支援教育士、精神保健福祉士。私立学校スクールカウンセラー、NPO法人フトゥーロ心理相談室、登校拒否文化医学研究所を経て、教育委員会特別支援教育専門委員歴任。1997年マサチューセッツ州ランドマークスクールプラクティカム研修。現在、公立学校巡回相談心理士。立教大学社会福祉研究所研究員。「発達障がいの二次的問題研究会」世話人。日本ファミリーセラピー研究会会員。