子ども白書2021
著 者 | 日本子どもを守る会 |
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ISBN | 978-4-7803-1170-9 C0002 |
判 型 | B5判 |
ページ数 | 208頁 |
発行年月日 | 2021年08月 |
価 格 | 定価(本体価格2,800円+税) |
ジャンル |
特集 コロナ禍から未来へ
苦しみの縁から、希望を語る。
激変する子ども・若者の学びと暮らしを正面からとらえ、実践現場と支援の取り組みをカバー。
広がる困難と格差の中から、希望を見出すための1冊。
1964年創刊の子どもの問題の総合的な年報。コロナ禍で激変する子ども・若者の学びと暮らしを正面からとらえ、実践現場と支援の取り組みをカバーします。定点観測の領域には、「保育・学童」「ジェンダー・セクシュアリティ」を新設しました。
「児童は、人として尊ばれる」と謳った児童憲章制定70年、そして東日本大震災10年の小特集も。毎年好評の「子ども生活関連年表」に加え、注目の国立成育医療研究センター「コロナ×こども本部」の「こどもが考えた気持ちを楽にする23のくふう」もカラー綴じこみで掲載します。コロナ禍とひとくちにいっても、病気としてのコロナだけでなく、貧困や社会的排除の深刻化、自殺率の上昇、心やからだの異常、実践現場の疲弊など、子どもたちが直面している困難の種類は多岐にわたります。そうした中でも、さまざまな支援活動がくり広げられていることも知らなければいけないでしょう。困難が常態化することへの慣れと麻痺の問題にも目をむけつつ、新しい日常に向けた一筋の光としての取り組みをカバーする特集をめざしました。広がる困難と格差の中から、希望を見出すための1冊です。
日本子どもを守る会
日本子どもを守る会は、1952年5月17日に誕生しました。
1951年5月5日に「児童は人として尊ばれる」とうたった児童憲章が制定された翌年のことです。当時は朝鮮戦争の最中。米軍の前線基地となっていた日本の子どもたちは、生活・教育・文化・福祉・健康・環境のすべてにわたって踏みにじられていました。
この現実を黙視できないと、親や教師はもちろん、広範な人々が結集し、思想・信条の違いを超えて、子どもの人権と平和を守る国民的な運動をすすめました。
1989年11月20日、国連総会は「子どもの権利条約」を採択し、21世紀を「子どもの世紀」にすることを目指して、壮大な国際的な取り組みをすすめています。
日本子どもを守る会は、日本における子どもの権利の水準を向上させるために、子どもの意見を聴きながら、子どもの権利条約の具体化をすすめています。