「どの絵本読んだらいいですか?」
元「童話屋」読書相談員・向井惇子講演録
編著者 | 向井 ゆか |
---|---|
ISBN | 978-4-7803-0999-7 C0095 |
判 型 | 四六判変型 |
ページ数 | 144頁 |
発行年月日 | 2019年01月 |
価 格 | 定価(本体価格1,200円+税) |
ジャンル |
選んで読んで幼い子どもと楽しむ絵本ガイド
たくさんの絵本を前に、どんな絵本を読んであげたらいいのか迷っているお父さんお母さん、そして子どもとかかわるお仕事をされている方々へ。
かつて、マスコミにはいっさい登場しなかったにもかかわらず、数千人もの子育てママから「第二の母」と慕われ続けた伝説の絵本アドバイザーがいました。子どもの本の専門店「童話屋」の元読書相談員・向井惇子さんです。その気さくであたたかな講演が、一冊の本になってよみがえりました。
「とりあえずこの順番通りに読んでみて」と惇子さんがおすすめした「100冊の絵本リスト」と「読みものリスト」も掲載。
はじめに…………向井ゆか
1 子どもの成長に寄り添った絵本選び
赤ちゃんの体に触れる、言葉でも触れる
赤ちゃんに必要なのは、本ではありません
本を読んであげるタイミング
いくつからでも楽しめる読書体験
信頼できるおとなと過ごす安心感 『ちいさな ヒッポ』
冒険をしながら少しずつ世界を広げていく 『アンガスとあひる』
反抗しても受け入れてくれる家族 『どろんこハリー』
自分の価値観で生きていく 『あおい目のこねこ』
絵本の形態には意味がある
2 「生きる力」を育む読書
願うこと・自分を思ってくれる人がいること 『ロバのシルベスターとまほうの小石』
三種類の『おおきなかぶ』
語り方と、絵の表現を比べてみる
本を選んだ大人の価値観が伝わる
言葉と絵から体得する「美しさ」
本を読むということ
質問に応えて
3 その後の勉強会から
試行錯誤/たくさんの生活体験を/絵本を読んであげる十分間/字の形、美しさ/絵本のことを「よく知る」ために/子どもの感性の基礎となるもの/リストについて
受け継がれていくもの…………星 望
おわりに…………向井ゆか
巻末資料
講演時に展示した一〇〇冊リスト
東山絵本勉強会で配られた読みものリスト
投稿者:女性・48代・公務員
評価: ☆☆☆☆
向井さんの言葉はとてもわかりやすく、1つ1つ納得できるお話で読み進められました。講演会を聞いてみたかったな…と思いました。
挿絵もかわいかったです。
向井 ゆか
自己紹介!「本屋で本格的に働いたら本領が発揮され、本読みもうまかった向井惇子の本物の娘。本来本質的に本が好き。本書の本文の編集とイラストを本気で担当」。現在、ニューヨーク在住。これ本当。
向井 惇子
1931年生まれ。NHK函館放送局放送部でラジオのお話のお姉さんとして朗読を担当。結婚・出産・子育てを経て1977年に開店した東京・渋谷の書店「童話屋」、横浜の「たまプラーザ童話屋」で読書相談員として20年働く。その後も絵本アドバイザーとして数多くの講演会や勉強会の講師を務める。2017年逝去。