発達障害のある子どもと話す27のポイント

発達障害のある子どもと話す27のポイント

わかりたい気持ちを高めるために

編著者

湯汲 英史・小倉 尚子・一松 麻実子・藤野 泰彦

ISBN

978-4-7803-0459-6 C0037

判 型

B5判

ページ数

112頁

発行年月日

2011年08月

価 格

定価(本体価格1,800円+税)

ジャンル

障害児教育・保育・療育

発達障害や知的障害のある子ども・青年が理解しにくい、つまずきやすいことばによるコミュニケーション。理解を助け、力を高めるための指導方法を27のポイントで。保護者や指導者が働きかけるためのエビデンスを示したのが特徴。
 
本書の特徴
1 ていねいに話しかけても伝わらない。話している内容をほんとうに子どもはわかっているのか・・・発達につまずきのある子どもへの具体的なコミュニケーション支援の方法を、27のポイントごとにわかりやすく紹介します。
2 大人から子どもへとただ伝えるのではなく、子ども自身が表現やコミュニケーションの力を高めていくことで、生きる意欲につなげていくことを重視しています。
3 発達協会がすすめている医療・療育・啓発3分野の取り組みや、調査・研究活動から導き出された指導のためのエビデンスを、ポイントに即して示しています。

【27のポイント】
1、言えることばの数と理解力は一致しない。
2、言えても理解していない。
3、一度に覚えられる単語の数には限度がある。
4、抽象化に問題がある。
5、疑問詞の理解度を知る。
6、理由が言えない/わからない場合がある。
7、わかりにくい「もしも」の仮定文
8、能動と受動の区別がつきにくい。
9、感情をコントロールする力。
10、わかりにくい時間とお金。
11、反対類推の障害。
12、振り返る力を知る。
13、伝わりにくい「あいまいな表現」。
14、わかりにくい「指示代名詞」。
15、抽象的な気持ちのことば。
16、位置を示すことば。
17、質問にこたえる。
18、子どもの判断が変わる場合。
19、正しい答えには要注意。
20、すぐに「わかりません」と言う。
21、文章の一部に反応する。
22、過去の経験に影響される。
23、緊張しやすいコミュニケーション場面。
24、丁寧な言い方を教える。
25、尊重したい自分の気持ち。
26、クオリア表現は有効。
27、いっしょにやることの大切さ。

投稿者:女性・35歳
評価:☆☆☆☆
ポイントが分かりやすく書かれていて、活用できました。

発達障害をもつ子には「丁寧に話しましょう」といった「常識」が、かえて子どもを混乱させることもある。「話が伝わらない」「気持ちが通じない」と悩んだときに、具体的に参考になる手引き。

湯汲 英史
早稲田大学第一文学部心理学専攻卒
(社)発達協会王子クリニックリハビリテーション室
同協会常務理事、言語聴覚士、精神保健福祉士
早稲田大学教育・総合科学学術院客員教授
 
小倉 尚子
上智大学社会福祉学科卒
(社)発達協会赤羽指導室室長
言語聴覚士、精神保健福祉士、社会福祉士
墨田区保育園、練馬区学童クラブ巡回相談員

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