教科化された道徳への向き合い方

教科化された道徳への向き合い方

著 者

碓井 敏正

ISBN

978-4-7803-0933-1 C0037

判 型・

四六判

ページ数

112頁

発行年月日

2017年09月

価 格

定価(本体価格1,000円+税)

ジャンル

教育

教科化は子どもの道徳性の発達をかえって阻害する可能性がある。同時に、それを逆手にとって、子どもの成長を促進し、認識を深める実践も可能だ。大学の教職資格科目で「道徳教育の研究」38 年の著者が、経験をふまえてその在り方を示す。

第1章 教科化の問題点と子どもの経験
 教科化でいじめは解決するのか
 何よりも豊かな経験を
 子どもの規範意識と全面主義
第2章 国家と道徳教育
 国家と道徳教育
 国家の道徳的中立性
 子どもの参加と権利
第3章 道徳教育の可能性と展開
 道徳教育の現代的可能性
 道徳教育と人権教育
 道徳教育と市民道徳
 道徳教育とアクティブラーニング
 考えること、議論すること
第4章 道徳教育を深めるために
 人間の本質をどうとらえるか
 道徳と主体性の育成
 子どもとの向き合い方
 寄り添うとは
 教師は聖職か
 発達、自己実現、ジェンダー
 評価をどう考えるか
第5章 新たな道徳教育に向けて
 成長型道徳から成熟型道徳へ
 家庭、地域、社会と道徳教育
 結局、大切なことは
あとがき 教科化の問題点
 現場での有効な対応のために
資料
 道徳教育史年表/ 教育勅語/ 教育勅語失効国会決議/「道徳教育の新指導要領」その他

碓井 敏正
京都橘大学名誉教授