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古典がおいしい!平安時代のスイーツ

コテンガオイシイヘイアンジダイノスイーツ

著 者
前川 佳代・宍戸 香美
ISBN
978-4-7803-1176-1 C0077
判 型
A4判変型上製
ページ数
56頁(小学5年生以上ルビ・オールカラー)
発行年月日
2021年09月 
価 格
定価(本体価格2,500円+税)
ジャンル

内容

国語と社会、家庭科を、教科横断的に学べる1冊
学習指導要領では、小学5,6年生で「古典について解説した文章を読んだり作品の内容の大体を知ったりすることを通して、昔の人のものの見方や感じ方を知ること。」とあります。本書では古典を読むだけでなく、そこに登場する食べ物をつくり、再現することで、より深く古典の世界を感じることができます。また、社会科で習う歴史にも触れられます。
調理の行程は簡単なものが多く、家庭科の学習の一環にもなります。

Point

Point1
『枕草子』『源氏物語』などに登場するスイーツの再現レシピを紹介
Point2
古典作品を読みながら、登場するスイーツが作れる
Point3
国語と社会、家庭科を、教科横断的に学べる1冊

本書の構成

「はじめに」より抜粋

 今から千年くらい前の平安時代、天皇や貴族たちはおいしいお菓子を楽しんでいました。本書では、平安時代の古典に出てくる10種類のスイーツのレシピを紹介しています。
 「千年前の食べ物っておいしいの? 甘いものってあったの?」と思われるかもしれません。私たちは、現代人も満足できるようなおいしいお菓子を、古代のひとびとも食べていたと考えています。私たちがそう考えるのは、古代の天皇や貴族が食べていた「あまづらせん(甘葛煎)」という甘いシロップを再現して、その味を知っているからです。
 あまづらせんは「ツタ」の樹液から作ります。真冬に切り出したツタから樹液を採って煮つめる作業は、とても大変です。大人数で一日がかりでがんばっても100ccほどしか作れません(16ページ)。でもできあがったあまづらせんはとても美しく、とてもおいしいのです。こんなにおいしい味を知っていた古代の人たちが食べていたお菓子は、美味にちがいない。「おいしいものを食べたい!」と願う気持ちは千年前も変わらないはずだ。そう確信したのです。
 あまづらせんは、お菓子にも使われていました。平安時代には料理書はありませんが、お菓子の名前や材料、おおまかな姿形などが書かれている資料が残されています。鎌倉時代になると料理書も登場します。これらを調べた結果、同じ名前のお菓子でも時代ごとに変化することがわかってきました。また古代のお菓子のいくつかは、神様へのお供え物や郷土料理として今に伝わっています。これらの資料に基づいて再現レシピを作りました。ですから完全な古代菓子の再現ではありません。今あるもので作りやすいように多少のアレンジもしています。そのため古代菓子ではなく、古代スイーツとよんでいます。(中略)
 平安時代のセレブな人たちが優雅に食べたであろうスイーツを作って、古典のお話とともに味わってみてください。何かを感じとっていただけるとうれしいです。

著者プロフィール

前川 佳代(マエカワカヨ)

奈良女子大学大和・紀伊半島学研究所 古代学・聖地学研究センター協力研究員。奈良女子大学人間文化研究科博士後期課程修了、博士(文学)。専門は、日本考古学、日本中世史、日本食文化史。2011 年に古代甘味料甘葛煎を再現して以降、古代菓子再現に取り組み、各地でワークショップを行い、歴史を食卓へ「歴食」を勧めている。

宍戸 香美(シシドヨシミ)

奈良女子大学大和・紀伊半島学研究所古代学・聖地学研究センター協力研究員。奈良女子大学人間文化研究科博士後期課程修了、博士(文学)。専門は日本古代史。古代の都に住むひとびとの実像について研究する。

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