内容
マルクスは「生産力」をどう定義していたのか。
今どう定義し直すべきなのか。
「生産力が社会発展の起動力」だというマルクス主義の命題をマルクスによる生産力の定義に遡って解釈し直すことで示す新しい社会主義の姿。
目次
序 章
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マルクス『経済学批判 序言』の訳語問題
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第一章
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日本語の曖昧さがもたらした大きな問題
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第二章
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マルクスの「生産力」、「生産性」は何を意味するか
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第三章
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日本でレーニン訳が変更された問題について
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第四章
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『序言』を今日ではどう読むか
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第五章
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マルクス生産性論の真髄と人間の自由
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第六章
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なぜ変革主体の形成は難しいのか
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第七章
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マルクスの科学・技術論
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第八章
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AIは資本主義の終焉か永続か
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補論
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遅ればせのハーバーマス論
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付録
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カウフマン訳『経済学批判 序言』
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著者プロフィール
聽濤 弘 キクナミヒロシ
1935年生まれ。京都大学経済学部中退、1960−64年に旧ソ連留学。日本共産党国際部長、政策委員長を歴任。元参議院議員。