混迷する東アジア時代の越境人教育

混迷する東アジア時代の越境人教育

コリア国際学園の軌跡

著 者

脇阪 紀行

ISBN

978-4-7803-0751-1 C0036

判 型

四六判

ページ数

176頁

発行年月日

2015年03月

価 格

定価(本体価格1,500円+税)

ジャンル

経済・経営・まちづくり

在日コリアンの模索をとおし、変わりゆく高等教育の「今」が見える
大阪・茨木市に2008年にできた学校法人「コリア国際学園」。在日コリアンも3、4世の時代となった。従来の集団主義的な民族教育では、個人の可能性を潰してしまう・・・。そんな考えから、国境を越え、さまざまな民族・文化の人々と共生できる人材を目指す「越境人教育」を掲げた新しい学校が誕生した。
財政難や学校運営の危機を乗り越え、「越境人」の理念は、国際バカロレア取得に向けて進み出している。コリア国際学園の苦難と成長の足跡を仙る。
悪化する日韓関係のなかで、在日3、4世は何を考えるのか
日本の大学入試改革で今後、求められる思考力・判断力を育てる授業とはどんなものなのか

はじめに
プロローグ ー風に揺れる花
第1章 船出ー次世代の教育を求めて
第2章 苦闘ー逆風の中の学校づくり
第3章 探求ー「考える教育」への協働
第4章 挑戦ーグローバル教育への飛躍
第5章 葛藤ー境界で揺れる卒業生の声
第6章 未来ー保護者と理事の声
第7章 共生ー地域からグローバルへ
エピローグ ー越境人の理念を掲げて
おわりに 

脇阪 紀行
1954年生まれ。ジャーナリスト。30年余りの新聞記者生活を経て、2013年9月から大阪大学未来共生イノベーター博士課程プログラムの特任教授。