自衛官の使命と苦悩
「加憲」論議の当事者として
著 者 | 渡邊 隆・山本 洋・林 吉永・柳澤協二 自衛隊を活かす会:編集協力 |
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ISBN | 978-4-7803-1002-3 C0031 |
判 型 | 四六判 |
ページ数 | 192頁 |
発行年月日 | 2019年01月 |
価 格 | 定価(本体価格1,700円+税) |
ジャンル |
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当事者の考えを知らないままの憲法論議は不毛だ!
例えば防衛大学校入学の年に出た自衛隊違憲判決。「加憲」案に心が動かないはずがない。しかし──
改憲しても何も変わらないなら、変わるまで待ったほうがいいのではないか。国民投票で対立が深まると、せっかくの自衛隊を支持する世論が分裂するのではないか──。自衛官の心情は揺れ動く。
自衛官はどんな使命感を持ってきたのか、どんな矛盾に直面し、苦悩してきたのか。そのことをまず知ってほしい。知った上で憲法論議をやってほしい。
本書からは自衛官の心からの叫びが聞こえてくる。
1 自衛隊のあり方を決めるのは国民自身だ 渡邊 隆(元陸将)
2 自衛隊についての本質的議論を期待する 山本 洋(元陸将)
3 最善の妥協は現行憲法下の法整備だ 林 吉永(元空将補)
〈解説〉自衛隊幹部は何を悩んできたのか 柳澤 協二(元内閣官房副長官補)
渡邊 隆
陸上自衛隊第一師団長、東北方面総監などを歴任。カンボジア派遣PKO初代隊長。
山本 洋
陸上自衛隊第七師団長、中央即応集団司令官などを歴任。南スーダン派遣PKO初代隊長。
林 吉永
航空自衛隊第七航空団司令、幹部候補生学校長などを歴任。退官後、防衛研究所戦史部長。
柳澤 協二
東京大学法学部卒。防衛庁に入庁し、同運用局長、防衛研究所所長などを経て、2004年から2009年まで内閣官房副長官補(安全保障担当)。現在、国際地政学研究所副理事長。