2013年5月21日
もっとも大きな虚構は、集団的自衛権というものそれ自体が、何か世界で普遍的なものになっているかのように描かれていることだ。それを前提にして、憲法九条がそれを禁止していることについて、世界のなかで特殊な立場であるかのようにみなしていることだ。
この問題では、私は12年ほど前、『「集団的自衛権」批判』という本を書いて明らかにしたことがある。そのなかで、冷戦期、集団的自衛権をどの国がどのように行使したのか、実例を明らかにしたのである。
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2013年5月20日
という本を書いていることは、すでにお知らせした。頭のなかは、そのことがかなりの部分を占めている。だから、記事もその点について。
タイトルはまだ仮のものだが、集団的自衛権の本には「虚構」をつけるのがふさわしいと感じる。この問題をいま議論しているのは、安倍首相がつくった「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」という、長い名前の「懇談会」だが、それが5年前に出した「報告書」を見ても、「虚構」だらけである。
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2013年5月17日
この「編集長の冒険」ですが、会社のホームページのなかにあって、更新するのにも担当者の手をわずらわすんですよ。だから、土日とかに更新するのは控えてきました。それに、ソフトの制約があって、サーバーにアップしている時間、ホームページの閲覧ができなくなります。
その問題点がクリアーできたので、6月から新しいやり方で更新するようにします。自分だけで更新できるので、土日でも記事を書けるようになります(書くかどうかは別です)。コメント欄もつけられるようになります(つけるかどうかは別です)。
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2013年5月16日
この本は、タイトルにある通りドイツの本だが、他の国の左翼についても扱っている。ギリシャとオランダである。この二カ国でも、新しい左翼がめざましく伸張し、政権を視野にいれるまでにいたっているのだ。
まずギリシャ。ギリシャというと、古くから共産党が力をもっていた。10%程度の得票はあったしね。でも、いまギリシャで力をつけている左翼は、共産党ではなく「統一社会戦線」という(最近まで「急進左翼連合」と名乗っていた)。
ギリシャといえば金融危機で騒ぎになっていたが、その最中の昨年5月の選挙で、52議席を獲得した。選挙後の混乱で翌月に再選挙が実施されたが、そこでは71議席(得票率27%)で、第1党に肉薄したのである。
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2013年5月15日
「女性手帳」の評判が悪いですね。まあ、当然でしょう。一連の報道をみながら、かつて勉強した話を思い出しました。
ILO(国際労働機関)の「家族的責任条約」ってご存じですか。働く男女が、子育てなどの家庭への責任をどう果たすのかについての条約です。
こういう条約って、だいたい5年に1回、審査をするんですよ。各国に条約の遂行状況とかなどを報告させ、問題点とか改善すべき点を明らかにするわけです。
90年代になって最初の審査は、ソ連の崩壊と重なりました。そこでILOは、大胆な審査をしたんです。
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