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戦争の時代と夏目漱石

明治維新150年に当たって

センソウノジダイトナツメソウセキ

著 者
ISBN
978-4-7803-0998-0 C0095
判 型
A5判
ページ数
184頁
発行年月日
2018年12月 
価 格
定価(本体価格1,700円+税)
ジャンル

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内容

漱石は明治帝国主義とどう向き合ったのか?
明治維新150年、その前半は戦争の時代だった。
紀行文『満韓ところどころ』を漱石研究家が初解説。なぜ「韓」は書かれなかったのか?
そこから漱石の帝国主義への批判的精神が見えてくる!

目次

まえがき
第一章 『満韓ところどころ』を読む
(1)なぜ「韓」は書かれなかったのか
(2)『満韓ところどころ』から見える満州経営の実相
「南満鉄道会社っていったい何をするんだい」という問い
「クーリー」に見る人身売買
総合的な植民地経営の始まり
日露戦争におけるロシアからの戦利品
旅順、203高地の激戦の跡
「満州日日新聞」での伊藤博文暗殺についての所感
朝鮮にも行ったのに寸止めにしたのは
第二章 小説『門』と帝国主義へのまなざし
『門』における宗助と御米の物語
冒頭の日常会話に秘められた真相
日本の近代工業成立過程を背景に
子どもが産めない夫婦の秘密
安井から逃げ出した小説の顛末
第三章 『満韓ところどころ』を旅する
(1)日清・日露戦争と南満州鉄道
〈旅順〉日露戦争と漱石小説
〈東鶏冠山・水師営〉当時の陸軍の食糧・感染症事情
〈白玉山から203高地へ〉激戦の跡とロシアからの戦利品
〈関東法院〉安重根処刑の地
〈金州副都統衛門跡地〉子規との文学的友情の始まり
(2)満州帝国とはなんであったか
〈長春、瀋陽を訪ねる〉
(3)中国で戦争責任を考える
〈平頂山惨案遺址記念館・その1〉事件の顛末とその意味
平頂山事件の生存者の家族の話
〈平頂山惨案遺址記念館・その2〉事件に見る戦争のリアリズム
〈撫順戦犯管理所〉戦争責任のあり方を問う
〈旅を終えて〉日本人は戦争責任とどう向き合ってきたのか
第四章 明治と向き合った小説家・夏目漱石
夏目漱石にとっての明治という時代
〈『点頭録』〉漱石は第一次世界大戦をどう評価したか
〈『それから』〉明治とはどのような時代だったか
〈『こゝろ』〉日清戦争による賠償金の行方
〈『虞美人草』〉日露戦争は「人種と人種の戦争」
〈『門』〉安重根による伊藤博文暗殺事件
〈『草枕』〉徴兵制国家の象徴としての汽車
〈『吾輩は猫である』〉「大和魂」と軍国主義批判
〈『私の個人主義』〉自己本位を貫くということ
終章 明治維新150年に当たって漱石に学ぶ
日本国憲法によって国民は初めて主権者に
安倍政権による集団的自衛権行使の公認
私と夏目漱石研究
漱石の思想はどのように形成されたのか
あとがき
夏目漱石略年表

読者の声

投稿者:81歳 男性

評価: ☆☆☆
漱石作品の霧に包まれているような箇所がスッキリわかった。検閲をかいくぐって痛烈に大日本帝国の戦争を批判してた。「戦争は儲かる」兵器企業だけでなく、大倉組型もあったのだ。南満鉄は耳馴染みだったが、全貌がとけた。漱石作品で印象的だったのは、「三四郎」。よくわかったのは「私の個人主義」。「草机」の道は歩いた。

著者プロフィール

小森 陽一 コモリヨウイチ

1953年東京生まれ。北海道大学大学院文学研究科博士課程修了。成城大学助教授を経て東京大学教授。専攻は日本近代文学。2004年6月に結成された「九条の会」事務局長。

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