内容
防衛専門家が日本の平和のために初の代替策を打ち出す
抑止力とは何を意味するのかということさえ十分に議論されないまま、「抑止力を強化すれば日本は安全だ」ということが安全保障の自明の前提とされ、誰も異を唱えられない状態になっている現状に対して、根源的な疑問を投げかけ、新しい安全保障の哲学を打ち立てるべきだと考えたのです。
(まえがきより)
著者プロフィール
柳澤 協二 ヤナギサワキョウジ
東京大学法学部卒。防衛庁に入庁し、同運用局長、防衛研究所所長などを経て、2004年から2009年まで内閣官房副長官補(安全保障担当)。現在、防衛研究所特別客員研究員。
伊勢崎 賢治 イセザキケンジ
元国連平和維持軍武装解除部長・現東京外大教授
東チモールで県知事として国連平和維持軍(PKO)を統括(2000年〜)
シェラネオネでPKO武装解除部長として5万人から武器取り上げ(2001年〜)
アフガニスタンで日本政府代表として6万余人を武装解除(2003年〜)
加藤 朗 カトウアキラ
桜美林大学国際学研究所所長。専門は、国際政治学、安全保障論。