2015年2月10日

 本日、会社の会議があって、今後の本づくりについて、いろいろ提案してきた。作りたい本が次から次へと出てくる。

 一つは、すでにふれたことだけど、「シリーズ さよなら安倍政権」。すでに5冊くらいは著者の了解が得られていて、10冊くらいにはしたい。

 「アベノミクスの総決算」を出すと言ったが、これは、著者とのやりとりのなかで、「さよならアベさん、こんにちはピケティさん」ということになった(このやりとりに触発されて、シリーズ名も変更)。もう総決算は誰の目にも明らかなので、その次を求める読者に応えようということだ。

 単発では力不足になりそうなものが、シリーズ化されることで生きる場合もある。年金問題の企画が提案されていたのだが、このシリーズのなかに入ることによって、日の目を見そうな感じがしている。

 もう一つは、これほどの事態だから、イスラム問題は不可欠だ。すでにいろいろな出版社から出ているけれど、限られた著名な著者は取り合いになっていて、うちのような小さな出版社には無理。

 そこで、子ども向け、学校図書館向けの本にすることにした。よく考えれば、イスラムについて正しい理解を持つためには、子どもの時期から学んでいく必要がある。そういう志をもつたくさんの研究者の力を借りて、なんとかなりそうな気配。

 この間、学校図書館向けの本に参入し、一昨年から、年に2シリーズ出してきたけど、これを緊急出版すると、年3シリーズになる。それをやれるだけの体制、力が問題だよな。なんとか突破できるか。

 さらに、加藤周一さんの本。昨年、『加藤周一最終講義』を刊行し、たいへん評判になった。弊社には、加藤さんがお話しし、それを活字にして加藤さんが手を入れた原稿が、まだ少し眠っている。

 最近、それに目を通す機会があったのだが、どれも現代的な問題意識なので、なんとかよみがえらせたい。ジャーナリズム論、映画論、京都論など。だけど、編集するのに力がいるので、どうするかだよね。

 これらをやりながら、沖縄の保革共闘誕生秘話だとかもあるし、戦後70年に関する大型企画もあるし、「未来への歴史シリーズ」は3冊ほど準備している。それ以外に、通常の出版物もやっている。

 いくつ身体があっても足りません。社員を増やさないで仕事を増やす方法、誰か教えてくれませんか?