2016年1月18日

 昨日の夜、いまにも雪になりそうななかで、予定通り話題提供してきました。テーマは、「安保法制廃止後の安全保障を考える——9 条・自衛隊・日米安保に向き合う」。

 25人の方が参加してくれたのですが、持参した25冊の本が全部売れました。普通、よく売れて参加者の3~4割と言われますので、すごいことです。その後の懇親会にも14名が参加しましたから、やはり自覚的な人々が多かったんですね。

 というか、みなさん、政権をとることをリアルに考えるようになるという、かなり長期間経験したことのない状態にいるわけです。そういう状況下で、政権をとって九条のもとで自衛隊をこう使おうと提案してきた私の考え方が、ようやくストレートに通じるような状況になっているのかもしれません。まだまだ克服すべきことは多いですけど。

 懇親会の場でも、「この選挙区に住んでいるけれど、維新の党の現職議員を推薦しても大丈夫だろうか」などの議論が、普通にやられていました。これまでだったら考えられないことですよね。

 質問の時間では、国民連合政府構想の見通しについても聞かれました。やっぱりね。

 でも、私にとって国民連合政府って、論評の対象じゃないんですよ。実践の対象です。

 そういうことが必要になることも見通して、「自衛隊を活かす会」をつくったわけです。「会」がつくった「提言」は、野党(保守勢力も含む)が協力して政権をめざすということがあったときに、自衛隊安保政策が協力の障害にならないよう、準備したものです。それが、いろいろな党との関係で、どうなっているのかも、少しお話ししました。

 私にできることは、そこまで。安全保障政策以外のことが障害になって野党協力が進まないなら、それは私にはいかんともしがたいことです。そういう答え方をしました。

 話題提供のレジメは以下の通り、これだけでは何のことか分からないでしょうけれど。

一、その必要性
 1、国民の意識・動向から
 2、意識・動向が生まれる理由から
 3、護憲派政権の自衛隊使いこなしが不可欠

二、その可能性
 1、軍事専門家が護憲になる理由
 2、専守防衛派には旗印が必要
 3、独自の軍事戦略が日本独立に不可欠

三、その内容
 1、過去の専守防衛とは同じではない
 2、懲罰的抑止から拒否的抑止へ
 3、対テロ戦争の現実が語るもの