2014年5月22日

 昨夜はありがとうございました。ぎゅうぎゅうにならない程度に一杯になって、ちょうど良かった感じでしょうか。東京や神奈川からも来ていただき、恐縮です。

 さすがに、本を書き上げた直後の大事な講演会だったので、かなり疲れ気味です。日曜日は女性ばかり80名ほどが集まる学習会も予定されています。その上、昨日、講演に呼ばれればどこでも行きますと宣言しちゃったもので、どうなっていくんでしょうかね。

 終わった後、東京から来た方と飲んでいたんですが、憲法問題の勝負所で主体的に闘っているわけで、人生をかけてやれてますよねと言われました。まあ、そうかもしれませんが、体を壊したら闘えないので、ほどほどにやっていきます。

 それに、このブログを見ていると、1日のほとんどを憲法のことを考えて仕事していると思われるかもしれませんが、そんなことはあり得ないんです。だって、小さな出版社の編集長ですから、会社が傾くと困るし、編集部員の仕事をサポートするだけでなく、自分でも年に20冊程度の本を編集します。

 今週は、月曜日に自分の本を校了したんですが、明日、大事な本を印刷所に入れます。『あなたの福島原発訴訟』です。サブタイトルは、「みんなして「生業を返せ、地域を返せ!」。

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 福島原発事故にかかわる裁判は何種類もありますが、これは原告が3000名程度もいるという、最大規模の裁判になっています。多くの方に原告になってもらうことにより、世論の力をつくり、闘いを進めようというわけです。

 だから、本を手にした方が、「自分も原告になろう」「支援者になろう」と思えるように、いろいろ工夫をしたつもりです。タイトルもそうですが、弁護団に親しみを持ってもらうことも不可欠なので、顔写真ではなくイラストを使ったりしています。

 この裁判の大事なところは、原告が「自分たちだけを救ってほしい」という要求はしていないことです。そうではなく、「あらゆる被害者を救済してほしい」、「そのための制度をつくってほしい」というのが、裁判の眼目なんです。そういうことをするためには、1万人くらいの原告が必要だということで、みなさんがんばっておられる。

 そのために本をつくろうということが原告団、弁護団で話題になったとき、「この本を出すならかもがわ出版しかないよね」ということになったそうなんです。3.11以来、福島にかかわって良質の本を出し続けてきたという誇りがあるので、とってもうれしかったです。1万人の原告団づくりのお手伝いができればと思います。