2018年1月22日

 午後5時まで、iRonnaに載るかなと待っていたけど、まだですね。あわてて20分で別の記事を書いたので、アップします。

 内田樹先生、石川康宏先生を著者として刊行している『若者よ、マルクスを読もう』ですが、第1巻、第2巻と出していることはご存じの通り。番外編として一昨年、ドイツ、イギリス旅行をやって『マルクスの心を聴く旅』として出版したのですが、それに味を占めた旅行社から、再びツアーをやりたいと持ちかけられ、マルクス生誕200年のツアーもいいかと準備してきました。しかし、3月のツアーが近づきましたが、お客様の支持が得られず、中止ということになりました。申し込んでおられた方にはお詫びします。

 マルクス生誕200年は良かったのですが、その旅行先としてアメリカを選んだけれど、その魅力を伝えきれなかったし、つくりきれなかったのが敗因ですね。つい一か月前にも、『Abraham Lincoln and Karl Marx in Dialogue』という本が出されるくらい、アメリカではマルクスとの関係を深く捉えようとする動きがあるんですね。この本、南北戦争の頃のリンカーンとマルクスの交流を描くだけでなく、エピローグではパリ・コミューン後のリンカーンとマルクスというタイトルで、なにやら思考をめぐらしています。そんな魅力を伝えられませんでした。

 しかも、サンダースさんと会おうとして、旅行社もいろいろ努力をし、お金もかけたようですが、これがなしのつぶて。アメリカの進歩的な政治家にとって、日本というのは、あまり注目するような対象ではないのでしょうか。ということで、ツアーの魅力を高めることにも成功しませんでした。

 ただ、お二人のツイッターを見ている方は分かるように、喜んでおられるんですね。9日間も拘束される気の重たい日々になることを覚悟していたのに、それがまるまる休暇になるわけですから(仕事を入れなければね)。

 出版社としても、実は良かったんです。申し込んでくれたお客様のためにもと、お二人と行く京都のお寺でマルクスを語る1泊2日の旅を企画し、ご了解を得たんですが、どうせなら旅行的な要素を排して、2日間とも徹底的にマルクスを語ることにしようとなりました。それだけの力を入れれば、『若者よ、マルクスを読もう』の次の巻、年内に出せるねということにもなりました。ホント、良かったです。近く、ご案内しますね。3月27日、28日です。