2013年5月21日

 もっとも大きな虚構は、集団的自衛権というものそれ自体が、何か世界で普遍的なものになっているかのように描かれていることだ。それを前提にして、憲法九条がそれを禁止していることについて、世界のなかで特殊な立場であるかのようにみなしていることだ。

 この問題では、私は12年ほど前、『「集団的自衛権」批判』という本を書いて明らかにしたことがある。そのなかで、冷戦期、集団的自衛権をどの国がどのように行使したのか、実例を明らかにしたのである。
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