2013年5月30日

 「戦争は自衛の名の下に始まった。自衛と侵略を区別することなどできない。だから、自衛権は当然という考え方は誤りだ」という見方がある。平和運動の側にたつ方からよく出される。

 これは、物事の一側面をあらわす考え方ではある。日本の侵略も「自存自衛」で始まったのは事実だ。最近、集団的自衛権を論じたところで書いたが、戦後、集団的「自衛権」が行使された実例は、ほとんどが無法な侵略の代名詞であった。個別的「自衛権」の発動にも、同様の問題があった例は少なくない。
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